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2022年12月3日

  • 小学生
  • 子育て
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子ども同士のけんかにどう対応する?子どもの問題解決能力を育てる導き方とは

小学校に入ると、保護者の知らないところで子ども同士のトラブルが起きることがあります。あとからトラブルがあったことを知り、あわててしまうこともあるでしょう。子ども同士がけんかをしたとき、どのような対応をするのが正解なのでしょうか。

低学年の子どもはけんかをしやすい

低学年の子どもはけんかをしやすい

幼稚園や保育園のころは、子ども同士のけんかもすぐ保護者の耳に入ってくるものです。先生の対応や保護者同士がお互いに気を遣うことで、解決しやすい面がありました。しかし、小学校に入ると子ども同士で行動することが増え、先生や保護者の目が届きにくくなります。
また、クラスの人数もぐっと多くなり、友達が増えるとともにトラブルも起こりやすくなりがちです。

小学校低学年ではまだまだ精神面の発達が未熟で、「自己中心性」な発達段階にあります。「自己中心性」というのは、自分視点でしか物事が見られないという性質で、たとえば、自分が思っていることは相手も同じように思っていると考えるようなことです。
そのため、お互いの気持ちがずれていることに気がつきにくく、けんかに発展しやすいのです。

また、感情をコントロールする大脳の「前頭葉」の発達が未熟なため、ちょっとしたことで怒りが爆発しやすいということもあります。
「けんか」と聞くと、大人はハラハラしてしまうものですが、基本的に子どもはいらだちや怒りをがまんするのが難しく、けんかをしやすいものと考えておくとよいでしょう。

子ども同士のけんかにどのように対応したらいいのか

子ども同士のけんかにどのように対応したらいいのか

では、実際に子ども同士がけんかをしたら、保護者はどのような対応をするのがベストなのでしょうか。具体的な方法について解説していきます。

まずは子どもの言い分を聞く

友達とけんかをしてきた子どもは、怒りがおさまらなかったり悲しかったりと、気持ちが落ち着かない状態です。
まずは、子どもの言い分をしっかり聞いてあげましょう。途中で話を遮ったり、大人としての意見を言ったりせず、子どもが言いたいことをすべて言い終わるまで聞いてあげることが大切です。
子どもが自分の気持ちをわかってほしいのは、誰よりも保護者の方だからです。保護者の方が自分の気持ちを受け止めてくれることで、子どもも気持ちが落ち着き冷静さを取り戻せるはずです。

冷静な視点を持つ

子どもはけんかをした相手が悪いと思っているので、どうしても話が一方的になりがちです。わが子を信じることも大切ですが、子どもの話を冷静に受け止める姿勢も持つようにしましょう。トラブルの原因が何だったのか、解決策がどこにあるかを落ち着いて判断することで、解決の糸口がつかめるはずです。

相手の気持ちを想像するよう促す

しっかりと話を聞き子どもの気持ちが落ち着いてきたら、相手の気持ちを想像するよう話を進めましょう。「○○ちゃんはどうしてそんなことしたのかな?」「どんな気持ちがしたんだろうね」などと声をかけ、子ども自身に考えさせていきます。

子ども自身に解決策を考えさせる

相手の気持ちをいろいろ想像し、「こうすればよかった」「こう言えばけんかにならなかったかもしれない」といったことを子どもが理解したら、解決策を考えるよう促しましょう。
「明日会ったら何て言えばいいと思う?」「どういう風に話せばいいのかな?」と質問し、子ども自身にどうやって事態を収めたらいいのか考えさせるようにしましょう。

ポイントは保護者自身が子どものけんかに直接関わるのではなく、子どもが解決に至るようサポートするという姿勢です。けんかそのものは嫌なものですが、けんかを通して問題解決の力をつけていくと考えるとよいでしょう。

けがをしたときは学校に確認!子どもの言動や性格を否定せず解決に導くこと

けんかをしてけがをしたり、反対にけがをさせたりしたときには、必ず学校に詳細を確認しましょう。その場合は子どもに任せるのではなく、保護者の方が連絡をとる必要があります。
子どものけんかに親が出るのはよくないのではないかと思うかもしれませんが、けがをした場合は別です。後々トラブルになるのを防ぐためにも、学校で起きたことは学校で対応してもらうのが基本です。
双方の話に食い違いが生じないよう、けんかの内容をよく確認しましょう。

また、「あなたがしつこくしたからじゃないの」「ノロノロしているから相手が怒るんでしょ」などと、子どもの言動や性格を否定するのもNGです。頭ごなしに否定されると子どもは保護者に裏切られた気持ちになり、信頼関係にひびが入ることにもなりかねません。
わが子の方が悪いのではないか……と思っても、ひとまず最後まで子どもの話を聞き、くやしい気持ちや悲しい気持ちを受け止めてあげましょう。

けんかをきっかけに、相手の気持ちを思いやることや自分の行動を振り返ることができれば、子どもの成長につながります。適切な対応で、うまく解決につなげられれば幸いです。

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