2022年12月13日
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小学校受験、いつから準備を始めたらいい?試験の実際と家庭や幼児教室でできることとは
小学校受験をしようと考えたとき、いつごろから受験の準備を始めたらよいのか迷う方もいらっしゃるでしょう。受験準備のスタート時期、また、試験の内容とどんな準備をしておいたらいいのかについて、具体的に紹介していきたいと思います。
小学校受験の準備を始めるのは「年中の秋」からが一般的
小学校受験のためには、一般的に試験のおよそ1年前、子どもが年中の11月ごろから受験用の塾に通い始める家庭が多いといわれています。
というのも、小学校受験では季節に関する問題が出るため、季節が一巡する1年前から準備を始める必要があるからです。
子どもにとって春と秋の区別は意外に難しく、知識として「秋」を習っても実際に体験しないとイメージが残りにくいということがあるといいます。そのため、年中のときに実体験として秋を感じておくことが必要なのです。
また、学校説明会は年長の春から始まります。それを考慮すると、年中の秋から情報を集め始め、冬の間によく検討して春には志望校を絞り込んでおくのが理想的な流れといえます。
最近は、年中の春から学校見学をする家庭も多く、早めに準備をしておくに越したことはないようです。
小学校受験は具体的にどんな試験があるの?
小学校受験では、実際にどんな内容の試験が課されるのでしょうか。一つ一つご紹介していきましょう。
ペーパー試験
問題を口頭で質問されるので、それに対して筆記で答えるというスタイルです。そのため、まずは聞いた話を一度で正しく理解する力が必要になります。
具体的には下記のような問題が出されるといいます。
・試験官が読み上げた内容に対する回答を選ぶ。
・数を数える、数を比較する。
・回転図形や線対称などの図形問題。
・一般常識、季節に関する問題。
ペーパー試験を行わない「ノンペーパー校」といわれる学校もあります。筆記がないということで志望校として選ぶ人も多いのですが、聞かれた内容を即座に口頭で答える必要があるため、決して難易度が低いとはいえません。ノンペーパー校を受験する際には、難しい問題が出る可能性もあると注意しておいた方がよいかもしれません。
行動観察
他の受験生と一緒に遊び、その中でどのような行動をとるかが評価されます。リーダーシップやコミュニケーション能力、他者への配慮の仕方、集団の和を乱さない協調性、他者の話をきちんと聞けるかなどが試されます。
制作・絵画
子どもの感性を見る目的で、ものを作ったり絵を描いたりさせる試験です。
お手本の通りに制作することで忠実に再現する能力や巧緻性を見るもの、テーマに沿って自分の感性で作品を仕上げていくものなどがあります。
運動
マット運動、走る、投げるといった、基本的な運動能力が試されます。
また、試験官の指示を正しく理解して行動できているか、一生懸命に取り組んでいるかなども見られています。
面接
面接のスタイルは学校によって子どもだけ、保護者だけ、保護者と子ども一緒など、さまざまなパターンがあります。
子どもには友達との関わり・趣味・興味のあることなど、保護者には志望理由・家庭での教育方針・受験する学校への理解度などについて質問されることが多いようです。
答える内容だけでなく、聞くときの姿勢や受け答えの仕方などもチェックされます。
小学校受験のために家庭で準備できること
小学校受験では、子どもの総合的な人間力が試されます。試験の内容を踏まえて、家庭でできることについてまとめていきましょう。
しつけをしっかり行う
小学校受験で試される基本的なマナーや振る舞いは、一朝一夕で身につくものではありません。挨拶や会話の際の受け答え、服のたたみ方やお箸の持ち方などは、日ごろのしつけがものをいいます。
絵本の読み聞かせをする
絵本の読み聞かせは、子どもの知能の発達に大きく関わるといわれています。また、話を聞いて内容を理解する練習にもなるはずです。
たくさんのお話を聞くことで子どものイマジネーションが広がり、豊かな感性を育てることにも役立ちます。
季節の行事や花・虫などに親しむ
初詣や節分の豆まき、ひな祭りや端午の節句など、季節ごとの行事を大切にしましょう。また、季節に咲く花を見に行ったり昆虫を世話したりするのもよいでしょう。日常の中で実体験として季節を感じることができるようになります。
家のお手伝いをさせる
食卓にお箸を並べる、洗濯物をたたむなど、保護者の方のお手伝いを積極的にさせるのもよい方法です。大人の指示を聞いて、正しく理解し行動するというよい練習になります。
公園で遊ぶ
わざわざ運動系の習い事をさせなくても、公園に行って適度に遊ぶだけでもある程度の運動になります。自然に触れる機会にもなり、基礎的な体力作りにも役立ちます。
試験対策ができ最新情報が得られる幼児教室のよさ
家庭でのしつけと合わせて、受験対策をしてくれる幼児教室を上手に利用していきましょう。
幼児教室では、ペーパー試験、行動観察など、実際の試験に即した具体的な指導を行ってくれます。
合わせて、面接の指導をしてくれるのも心強いところ。小学校受験で聞かれる内容は共通していることも多く、模擬面接を重ねることで本番に備えていくことができます。また、学校ごとの最新情報を知ることができるため、子どもに合った学校選びにも役立ちます。
小学校受験を乗り切るには、子どもの「楽しい」という気持ちを引き出すことが何よりも大切です。学研教室ではそのお手伝いをしながら、お子さんにとってよりよい進路をおすすめしていきます。小学校受験を考えたら、ぜひ学研教室をお選びください。