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2022年12月17日

  • 幼児
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音楽教育が子どもにもたらすさまざまな効果~発達段階に合わせたアプローチの方法とは

世界各国、人の集まるところには音楽があるものです。音楽は楽しさや癒しを与えてくれるだけでなく、近年では子どもの脳の発達に役立つことも広く知られるようになりました。音楽が子どもに与える影響と、上手な取り入れ方についてまとめてみました。

音楽は子どもにどのようなよい影響を与えてくれるのか

音楽は子どもにどのようなよい影響を与えてくれるのか

音楽は古くから情操教育として子育てに取り入れられてきました。特に楽器を習わなくても、寝る前に子守歌を歌ってもらったり手遊び歌をしたりと、子どもは日常的に音楽に触れる機会があります。
具体的に、音楽は子どもにどのような影響を与えてくれるのでしょうか?

聴覚からの刺激で脳の発達が促される

脳は外からの刺激に反応して発達していきます。小さいうちから音楽を聴かせていると聴覚が刺激され、脳の発達が促されやすいといいます。
聴覚は人間の五感の中でもっとも早く発達する感覚で、赤ちゃんが母親のお腹の中にいるときから育っています。いわゆる「胎教」として、妊娠中にクラシック音楽を聴いていた方も多いのではないでしょうか。

言語能力の向上

少し意外かもしれませんが、音楽は言語能力の向上に役立つといいます。
音楽と言語に共通するのは「リズム」です。音楽のリズムを聴いているとリズム感が育ち、同時に言語のリズム能力も高まるといわれています。

また、曲に合わせて一緒に歌っていると、さまざまな単語や言い回しが出てくるため、語彙力の向上にもつながります。

さらに、いろいろな楽器の音を聞き分けられるようになることで、発音の違いもわかるようになるそうです。子どもに英語の歌を聞かせていたら、特に教えていないのにネイティブのような発音で英語の歌を歌っていた、という経験をした方も多いのではないでしょうか。

運動能力が高まる

音楽を聴いているときは右脳と左脳の両方が活発に働くことがわかっています。その脳の働きが、同時に運動に関わる神経回路も鍛えるといわれています。また、日常的に音楽を聴く習慣があると「脳梁」という脳の部位が発達し、「外からの刺激を感じて体を動かす」という運動能力の向上にも一役買うのだそうです。
一流のスポーツ選手が幼いころ音楽に触れていたというケースが多いのも、そういった理由があるからなのかもしれません。

豊かな感受性が身につく

音楽のメロディーや楽器の音色は、「扁桃体」という感情に関わる脳の部位を刺激します。その刺激が豊かな感受性を育て、相手の気持ちを思いやれる、人としての優しさを生み出すといわれています。
古くから情操教育として音楽が好まれるのは、こういった効果が期待されるからだと考えられます。

コミュニケーション能力が身につく

みんなで一緒に歌を歌ったり合奏をしたりするときには、呼吸を合わせたりお互いの音をよく聴いたりすることが必要になります。一つの楽曲を作り上げていく中で協調性が育ち、コミュニケーション能力も身についていきます

乳児期~1歳にかけての「音楽」と「発育」の関係

乳児期~1歳にかけての「音楽」と「発育」の関係

子どもは発達段階に応じて音楽に反応し、楽しみ方を手に入れていきます。脳がぐんぐん発達していく乳児期から1歳ごろにかけて、音楽が子どもに与える影響と周りの大人がサポートできることをまとめてみました。

生後11週目ごろ~音を聴き分けられるようになる

赤ちゃんは生後11週目ごろから、音を聞き分けられるようになるといいます。人の声と生活音は異なること、などが徐々にわかってくるのです。
この時期には保護者の方が優しい声でたくさん話しかけ、ゆったりとした音楽を聴かせてあげるとよいでしょう。

生後6カ月ごろ~好きな音楽に聴き入る

このころになると、赤ちゃんは好きな音楽がかかると笑顔になったり聴き入ったりするようになります。赤ちゃんが音楽を聴いている様子なら、その音楽に興味を抱いている可能性があります。好きな音楽を繰り返し聴かせてあげましょう

生後9カ月ごろ~音に反応して体を動かす

個人差はありますが、言葉を発する準備段階として、子どもはいろいろな声を出すようになります。音楽を聴いて体を動かしたり、手を叩いて楽しんだりと反応がはっきりしてきます。保護者の方も歌ったり手拍子でリズムをとったりして、一緒に楽しんでみてください。

1歳~自分で歌ったりおもちゃの楽器で音を出したりする

1歳を過ぎると音楽に合わせて歌ったり、おもちゃの楽器で音を出したりすることができるようになります。初めのうちは音階もあいまいですが、言葉の習得に並行して、メロディーを追ったりリズムをとったりできるようになります。

楽器の習い事は子どもの発達段階に合わせることが大切

子どもの成長にさまざまな効果のある音楽ですが、楽器を習い始めるのはある程度の年齢に達してからの方が望ましいとされています。小さいうちは手も小さく筋力も未熟で、うまく楽器を扱えない可能性もあるからです。
また、おとなしく先生の話を聞く集中力や、言われたことを理解する力も必要になります。
まずはおうちでたくさん音楽を聴き、おもちゃで音を出したり楽曲に合わせて歌ったりと、音楽そのものを楽しむことから始めるといいでしょう。

学研教室では、お子さまの発達段階にあった学びをご用意しています。幼児教室ならぜひ学研教室へお越しください。

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