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2023年2月1日

  • 教育
  • 小学生

「音読」は国語以外にも役に立つ! 音読のさまざまな効果とうまく進めるポイントとは

小学校低学年の宿題といえば「音読」をイメージする方も多いのではないでしょうか。実は音読にはいろいろな学習効果があるのです。音読の効果と音読を聞くときのポイントについてまとめてみました。

音読を行う理由とは 脳の活性化で得られるさまざまな効果

音読を行う理由とは 脳の活性化で得られるさまざまな効果

国語の授業で取り入れられている音読は、文章を正しく読むことを目的に行われています。
小学校では、先生のお手本のあとに全員で読む、段落で区切って分担して読む、指名された児童が一人で読むなど、さまざまなパターンで音読が行われています。
低学年で「音読」を行うことで文章を正しく読む習慣を身につけ、それを踏まえて高学年では相手に文章の内容を伝える「朗読」へと学習を発展させていきます。

文章を読むだけなら、黙読でもよいのでは? と、思う方もいるかもしれませんが、音読にはいろいろな効果があることがわかっています。

音読をすると脳の前頭前野が活性化され、集中力を発揮したり記憶力を高めたりする効果があるといわれています。
黙読ではわかりにくかった文章を、声に出して読んでみたら理解できたという経験のある方もいるのではないでしょうか。

小学校の授業や宿題で音読が行われているのは、このような効果が期待されているからなのです。

音読の効果5選 記憶力・読解力・集中力の他、心の健康にも

音読の効果5選 記憶力・読解力・集中力の他、心の健康にも

国語の勉強だけにとどまらない音読の効果について、具体的に見ていきましょう。

記憶力がアップする

目で文章を追いながら声を出し、自分の声を聞きながらの音読は、一度にたくさんの感覚器官を使う作業です。それが脳の前頭前野という部位を刺激して、記憶力や暗記力をアップさせるといいます。

語彙力・読解力が身につく

声に出して文章を読むには単語の意味・正しい漢字の読み方を意識して読む必要があります。黙読では読み飛ばしてしまうような単語も、きちんと発音して認識するため語彙力がついていきます。また、文章の切れ目や話の流れを意識しながら読むので、自然と文章への理解が高まり読解力が身につきます

集中力が高まる

音読をしている間は、見る・声を出す・耳で聞く……と、さまざまな感覚を同時進行で使っています。音読中は、他のことを考える余裕がないため、集中した状態が続きます。音読を続けていると、集中力が鍛えられるのはこのためです。

コミュニケーション能力が身につく

音読によって脳内が活性化されると、感情を制御する脳の部位が発達してくるといわれています。自制心が育つことですぐにイライラを爆発させるようなことが減り、お互いを思いやれるようになるため、コミュニケーション能力が高まります

気持ちが落ち着いておだやかに過ごせる

音読をすることで脳の前頭前野が活性化されると、セロトニンという脳内物質が出てくるといわれています。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気持ちをおだやかにする働きをします。日々をおだやかに過ごせることは、子どもの健やかな成長に大いに役立つことでしょう。

音読の効果をよりアップさせる方法とは

音読の効果をよりアップさせる方法とは

音読に優れた効果のあることがおわかりいただけたでしょうか。続いて、音読をする上でのちょっとしたコツを紹介していきましょう。

短時間からでOK できるだけ毎日取り組もう

少しずつ集中力を鍛えていく上でも、できるだけ毎日取り組むのがおすすめです。始めは1分程度の短い時間でかまいません。音読することに抵抗がなくなってきたら、少しずつ時間を延ばしていくとよいでしょう。

大きな声ではっきり読む

音読をするときには、恥ずかしがらずに大きな声ではっきり読むことが大切です。わからない字や言葉が出てきたら、中断して意味を調べてもかまいません。読み方を確認することで、言葉の数も増えていきます。

朝の時間帯に取り組んでみる

目が覚めてから3時間は、脳の働きが活発になる時間帯といわれています。これを利用して、朝の学校に行く前の時間に音読の習慣をつけると、より高い効果が得られるそうです。朝の音読で脳を刺激しておくと、その日の学習効果も高まるはずです。

慣れてきたら読むスピードを上げてみる

音読の習慣に慣れてきたら、今度は少し速度を上げて読む練習をしてみましょう。速いスピードで読むには、より高い集中力が必要です。いちだんと脳が活性化されて、さらなる効果が期待できます。

音読を行う際、保護者が気をつけることは?

音読を行う際、保護者が気をつけることは?

子どもが音読に親しめるよう、保護者が気をつけておくことについてもご紹介します。

何か作業をしながらではなくしっかり聞く

子どもは保護者が聞いてくれているかどうかを敏感に感じ取ります。家事などをしながら心ここにあらずという状態で聞いていると、子どものモチベーションが下がって音読が楽しくなくなってしまう可能性も。
子どもが音読をするときには、手をとめてしっかり聞くように心がけるとよいでしょう。

読む題材を工夫する

音読をする際には、最初から長い文章を読ませる必要はありません。音読に苦手意識を持たせないよう、読む題材は文章量が少ない、ひらがなが多い、子どもが興味を持ちそうな内容にするなどの工夫が必要です。

うまく読めなくても叱らない

子どもが読み間違えたときに「そうじゃないでしょ」と、叱ってはいませんか? 叱ってばかりいると、子どもは音読の時間が嫌になってしまいます。継続することで徐々に上達していくので、気長に見守るようにするとよいでしょう。
叱るよりも、うまくできなかったところができるようになったタイミングで褒める方が効果的です。

学研教室では、算数と国語を同時に学習し、自学自習の態度をはぐくむ指導で読解力・集中力を高めることができます。お子さまの学習なら、楽しく実力が身につく学研教室をぜひご活用ください。

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