2023年2月3日
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小1の壁を乗り切るために 原因から対応策まで一挙ご紹介
小学校入学は、子どもの成長をもっとも実感する大きな節目といえます。ただ、仕事との兼ね合いを考えると、小学校に入ってからの生活に不安を感じることがあるかもしれません。仕事と子育ての両立について、どのように対応したらよいのか考えていきましょう。
仕事と子育ての両立が難しくなる「小1の壁」
「小1の壁」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。小1の壁は、子どもの小学校入学後、保護者が仕事をしながら子育てをするうえで、その両立が難しくなることをいいます。
保育園を利用していた方は、学童施設の閉所時間の早さに驚くことでしょう。また園の行事は働く保護者が参加しやすいように曜日や時間帯を配慮してくれるものですが、小学校では基本的に平日の活動が多く設定されています。
その他にも、夏休みなどの長い休みをどうしたらいいのか・PTA活動・宿題のサポートなど、さまざまな心配事や負担が保護者を悩ませます。
小学校低学年のうちはまだまだ子どもが自分でできることも限られているので、心配は尽きないものです。中には子育てのために、転職や退職を考える方もいます。
小1の壁はどうして起こってしまうのか
「保護者が仕事をしているのが当たり前」という保育園の環境から、小学校に上がることで生じる小1の壁。小1の壁が起こる理由についてまとめてみました。
学童保育の預かり時間が保育園に比べて短い
学校での活動を終えた放課後の時間や、長期の休みに子どもを預かってくれるのが学童保育です。学童では、宿題に取り組んだり友達と遊んだりして過ごすことができるため、放課後一人で家にいるより安心ということで、利用する方も多いでしょう。
ただ、学童の預かり時間は午後6時ごろまでが一般的です。場合によっては、午後5時までというところもあり、延長保育を利用できた保育園より預かり時間は短くなります。施設としてはお迎えを必須としないため、時間になると子ども一人で家まで帰らなければなりません。冬の帰り道では辺りが暗くなっていることもあり、夜道を子ども一人で歩かせることに不安を覚える保護者もいるでしょう。
また、地域によっては入所希望者が多く、学童に入れないというケースもあります。
学校行事やPTA活動など保護者の出番が多い
保育園では保護者が仕事をしていることが前提となっているため、行事参加などに関しては曜日や時間帯など、比較的配慮されています。しかし、小学校では授業参観・保護者会・運動会・PTA活動など、保護者の出番が多くなるうえ、平日の参加が当たり前になります。PTAの役員決めなども、仕事を理由に免除になるということはありません。
休暇を取得しなければならないことも増えてくるでしょう。
夏休みなど長期の休暇がある
小学校には夏休み・冬休み・春休みといった、長期の休暇があります。保育園に預けていたときのように保護者と休みを合わせることができなくなるため、その対応が必要になります。学童保育で預かってもらうことはできますが、給食がないため毎日お弁当を用意する必要があり、保護者の負担も大きくなります。
時短勤務がしにくくなる
時短勤務の規定を「小学校入学前まで」としている会社は意外と多いものです。「小学校に入ったからもう大丈夫でしょう」という世間のイメージもあり、会社の規定に合わせてフルタイムで働かざるを得なくなるケースは多いといえます。
宿題や翌日の準備など日常のフォローが必要になる
小学校に入ると宿題が出るようになり、音読を聞いたりわからないところを見てあげたりする必要が出てきます。子どもによっては勉強に時間がかかることもあり、なかなか家事が進まずイライラしてしまうこともあるでしょう。
また、教科書やノート・副教材など学校へ持っていく荷物も増えるため、低学年のうちはどうしても準備を手伝う必要があります。保育園のときよりも、子どもへのフォローが増えるため負担を感じてしまいがちです。
小1の壁をうまく乗り切っていくポイント
子どもが小学校に入ることでいくつかの壁があるのは事実ですが、うまく乗り切っていくポイントについてご紹介します。
時短制度を確認し、働き方を見直せないか相談してみる
会社の規定に時短勤務制度がある場合は、小学校入学後も利用できるかどうかを一度きちんと確認することをおすすめします。「小学校に入ったら時短勤務は使えない」というのが、単なる慣習になっていることもあるからです。規定として明文化されていなければ、時短勤務をすることに問題はないはずです。
また、リモートワーク・在宅勤務・フレックス勤務などの制度を活用できないか、職場で相談してみるとよいでしょう。
子どもを信頼してある程度はまかせる
すべてをフォローしようとせず、ある程度子どもにまかせてみるのもおすすめです。
「小学生になったんだ」という子どもの前向きな気持ちを上手にはぐくむためにも、まかせられるところはまかせてみましょう。
最初から何もかもをまかせるのは難しいですが、宿題は学童で済ませてくる、子ども自身で明日の準備をしてみて保護者はチェックだけをするなどにして、できたことをたくさん褒めてあげるとよいでしょう。子どももより積極的に、宿題や準備に取り組めるようになるはずです。
民間学童・シッターサービス・家事代行など民間のサービスを使う
民間学童は公立学童に比べると遅い時間まで子どもを預かってくれることが多いです。また、シッターに送り迎えを頼むと、帰り道の心配を減らすことができます。家事代行サービスを頼んで、子どもと向き合う時間をしっかり確保するのも一つの方法です。
民間サービスには費用がかかりますが、その分保護者の負担を大きく軽減してくれます。費用と内容のバランスを考え、うまく活用できるとよいでしょう。
保護者同士で情報交換をする
同じ小学校や学童の保護者同士で情報交換をしていると、行事や宿題、持ち物などをお互いに確認することができ、助け合うことができます。また、子どもの学校での様子や交友関係などがわかるというメリットもあります。
習い事を利用する
学童よりも遅い時間まで開いている習い事をさせるのもおすすめです。学童の閉所時間には間に合わなくても、習い事が終わるタイミングなら迎えに行くことができるかもしれません。
また、毎日学童では飽きてしまうという子もいるため、子どもにとっても気分転換になるはずです。実際に習い事の候補の一つとして「学研教室」があがることもあるようで、週2回は学童の代わりに学研教室で勉強している子どももいます。
子どもが小学校に入ると、仕事をしている保護者には悩ましい問題が多く起こるものです。そのときになって悩んでしまわないよう、早めに情報を集めたり、勤め先と相談したりするなど、対策しておくことが大切です。
放課後の子どもの活動の場として、お子さまの学習をサポートする学研教室をご活用ください。