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2023年2月7日

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知っておきたい子どものストレスサイン ストレスの原因とその対処法とは

無邪気に見える子どもにストレスがあるなんて、少し意外に思うかもしれません。でも、大人より感受性が豊かで敏感な子どもたちは、よりストレスに弱い面があります。自分ではなかなか表現できない子どものストレスを見逃さないため、保護者ができることについて考えておきましょう。

子どもが見せる小さなストレスサインに気をつけよう

子どもが見せる小さなストレスサインに気をつけよう

軽いストレスは日常的に誰もが感じることであり、ものごとを判断したり免疫力を高めたりするうえで必要なものといえます。ただ、子どもは自分にストレスがかかっていることを意識したり言葉で伝えたりするのが難しいものです。

そのため、周囲の大人が子どものちょっとしたストレスサインに気がつかないと、ストレスを抱え続けたまま暮らしていくことになり、発達途中の心身に影響を与える可能性もあるといわれています。
具体的には、次のようなストレスサインを見逃さないよう、気をつけておくとよいでしょう。

睡眠に関わるストレスサイン

・なかなか寝つくことができない
・夜中に何度も目を覚ます
・こわい夢を見ると訴える
・朝なかなか起きられない
・寝過ぎと思うほど長く寝る

身体に生じるストレスサイン

・頭やおなかが痛いと言う
・下痢や便秘、あるいは下痢と便秘をくり返すなどおなかの症状がある
・おねしょをする、トイレが近くなる
・だるそうに横になることが多い
・風邪をひきやすくなる
・微熱が続く
・アトピーや喘息などアレルギー症状が強くなる

行動に見られるストレスサイン

・甘えてくる、スキンシップを求める
・いつもよりおしゃべりになる
・口数が少なくなる
・乱暴な言動が見られる
・反抗的な態度をとる
・一人でいることをこわがる
・好きな遊びをしなくなる
・爪を噛む

感情面に現れるストレスサイン

・表情がなくなる
・イライラしている、怒りっぽい
・落ち着きがない
・すぐ泣いてしまう

食事に関するストレスサイン

・食欲がなくなる
・極端に食べ過ぎる
・食べる前やあとに吐き気を訴える
・急激にやせた、反対に太った

おとなしい子やおしゃべり好きな子など、子どもがもともと持っている性格もあります。その特性も踏まえたうえで、普段と様子が違うときには少し注意をする必要があるでしょう。

子どものストレスの原因とは 入園・入学・きょうだいの誕生など環境の変化に注意

子どものストレスの原因とは 入園・入学・きょうだいの誕生など環境の変化に注意

子どもの感じるストレスにはさまざまなものがあります。地震・洪水など、周囲から見て明らかなものから、環境の変化(入園・入学・転園・転校・きょうだいの誕生・家族の病気・家族との離別・新しいペットとの暮らしや離別など)によるもの、家庭内暴力習い事友達や先生との関わりメディアでくり返し流れるショックな映像など、実にさまざまです。

大人から見るとストレスの原因とは思わないようなことが、子どもを苦しめていることもあります。また、小さなストレスが少しずつ積み重なるケースもあります。

ここ最近では、新型コロナウィルス感染症の流行によるマスク生活や感染への不安、家族が感染した際の隔離生活などが、子どものストレス源になっているといわれています。
「今までと少し様子が違うな」という程度のわずかなサインを見逃さないことは、子どもの健康を守るうえでとても大切なことといえるでしょう。

ストレスサインをキャッチしたときの対処法

ストレスサインをキャッチしたときの対処法

では、子どもがストレスを抱えているように感じたとき、大人はどのように対応したらよいのでしょうか。その対処法について見ていきましょう。

できるだけ生活リズムを崩さない

規則正しい生活を送ることは、心の安定につながります。災害時の心のケアでも、できるだけ早い段階で普段の生活に戻ることがすすめられています。
朝は決まった時間に起きて日の光を浴び、朝ごはんを食べて活動を始めることで、徐々に心の安定が取り戻せるといわれています。

子どもの話をゆっくり聞く

「どうしたの?」「何かあったの?」と、しつこく原因探しをする必要はありませんが、子どもがおしゃべりをしたい様子なら、最後までゆっくり話を聞いてあげましょう
子ども自身がストレスの原因をわかっていないことも多いものです。信頼している保護者が、自分の話を聞いてくれているという状況がストレスの緩和につながると考え、まずは話を聞くようにしましょう。

積極的にスキンシップをはかる

スキンシップは子どもの心の安定に大きな役割を果たします。実際、スキンシップをとっていると幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」というホルモンが分泌されることがわかっています。
赤ちゃん返りのように甘えてきたときには、できるかぎり付き合ってあげるとよいでしょう。
スキンシップは保護者も子どもも幸せな気持ちになるものです。ストレス予防の意味でも、普段から子どもとスキンシップをとることをおすすめします。

体を動かす

体を動かすことで気持ちをリラックスさせることができます。子どもが好きなスポーツや外遊びを一緒にしたり、おうちでYouTubeを見ながらストレッチや体操、ダンスをしたりするのもおすすめです。

植物や生き物を育てる

植物や生き物を育てることも、子どもの心を安定させる効果があるといわれています。犬や猫などのペットを飼うのもよいですが、少しハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。まずはベランダの鉢植えや庭で野菜を育てるなど、気軽にできることから始めてみてはいかがでしょうか。

子どもが安心して過ごせる環境作りに配慮しよう

子どもがストレスを感じていることに気づくと、早くなんとかしたいと思うものですが、原因と思われるものを取り除いてもすぐ元気にならないこともあります。
そのようなときは、焦らずゆっくり子どもに寄り添うことが大切です。

のんびり話をしたり子どもの好きな遊びに付き合ったりしながら、子どもの気分がよくなることを最優先しましょう。大人ならストレスを発散する方法を自分で見つけたり選んだりすることもできますが、子どもはうまくストレスを発散する方法を知らないものです。まずは、子どもに「ここにいれば安心」ということを感じてもらうことが大切です。

すべてのストレスを避けて生きていくのは難しいものですが、ストレスを受けてもうまく受け流したり、考え方を前向きに変換していったりする力を身につけることも大切です。静かに寄り添うことで、子どもの気持ちが安定していくことを目指しましょう。

保護者自身も、一人で悩まず周囲の人に相談しながら乗り越えていくとよいでしょう。

学研教室は、保護者とともにお子さまの成長を支えるお手伝いをしています。お子さまの様子で気になることがあるときは、学研教室をご活用ください。

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