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2023年2月24日

  • 小学生
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小学校で行われたハイブリッド型授業を徹底検証! 今後へ生かすためにできることとは

新型コロナウイルス感染症への対策として、一斉休校が行われたのは記憶に新しいところです。「学びを止めてはいけない」という試行錯誤の中で登場したのがハイブリッド型授業でした。その特徴とメリットやデメリットについて解説します。

ハイブリッド型授業には「ブレンド型」と「ハイフレックス型」がある

ハイブリッド型授業には「ブレンド型」と「ハイフレックス型」がある

今までは学校に登校して授業を受けるのが当たり前だった世の中で、新型コロナウイルス感染症の拡大は学習のスタイルを大きく変えました。
その一つが、先生と生徒が対面で行う授業と、家から参加するオンライン授業の両方を組み合わせたハイブリッド型授業です。

新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきた現在は、再び対面の授業に戻りつつありますが、またいつ感染拡大が起こるかわかりません。また、今後もインターネットを利用した学習方法は続いていくことが考えられます。ここで、一度ハイブリッド型授業についての知識を整理しておきましょう。

ハイブリッド型授業には、「ブレンド型」と「ハイフレックス型」と呼ばれる2つの種類があります。

ブレンド型

ブレンド型のハイブリッド型授業は、事前に録画しておいた授業動画やデジタル教材を使ったオンデマンド型授業と、対面授業を組み合わせて行われる授業です。

授業ごとに対面とオンラインを使い分ける、または、半分の生徒は対面・もう半分は家で授業動画を見ながら個別学習をするなどして授業を進めます。

オンデマンド型授業ではマイペースに学習を進め、対面授業ではディスカッションをしたり協力して制作活動をしたりという使い分けができます。

ハイフレックス型

対面で行っている授業をライブ配信して、オンラインでも同じ授業を受けられるのがハイフレックス型です。

事情があったりや感染を防ぐため学校に行けなかったりする子も、学校にいるのと同じ内容の授業が受けられます。
自宅でオンライン授業を受けている子も教室の様子がわかり、ときには質問をしたり発言をしたりすることもできます。

ハイブリッド型授業のおすすめポイント

ハイブリッド型授業のおすすめポイント

コロナ禍という外的な要因におされて始まったハイブリッド型授業ですが、始めてみるといくつかメリットもわかってきました。よかった点についてまとめていきます。

ウイルス感染の危険性を減らせる

大勢の子どもたちが集まる学校では、常に感染症のリスクがあります。新型コロナウイルスはもちろん、寒い時期には風邪やインフルエンザにかかる子もたくさんおり、学級閉鎖も珍しくありません。ハイブリッド型授業で学校に行く人数が減れば、子どもたちが密集する状況が避けられ、それだけ感染のリスクは軽減されます。

「少し体調が悪い」という段階で大事をとって休みたいときに、家でも授業を受けられるのは保護者にとっても安心なことといえるでしょう。

それぞれの家庭の事情に合わせて登校かオンラインかを選ぶことができる

ご家庭にはそれぞれに事情があります。高齢の家族や基礎疾患のある家族と同居している場合、子どもが学校へ行くことで感染リスクが高まると心配することもあるでしょう。
ハイブリッド型授業では、登校とオンラインのいずれかを選ぶことができるため、無理をして子どもを学校に行かせる必要がなくなります。
家庭の事情で子どもの学習機会が奪われる心配がないのは、ハイブリッド型授業のよいところといえるでしょう。

落ち着いて学習に取り組める

学校で人がたくさんいて落ち着けないという子も、家でなら集中して学習に取り組めるというケースもあります。
学校は、視覚・聴覚・嗅覚・触覚など、知らず知らずのうちにたくさんの情報が入ってくるところです。子どもによっては家の静かな環境で学習をする方が合っていることもあります。

ハイブリッド型授業の注意ポイント

ハイブリッド型授業の注意ポイント

ハイブリッド型授業は、オンラインでの授業もあるため、デメリットもあります。

家庭でのサポートが必要

低学年では子ども一人で端末機器を操作するのはなかなか難しいものです。どうしても大人のサポートが必要になるため、保護者の方の負担が増えてしまいがちです。

通信設備を整える必要がある

ハイブリッド型授業を受けるにはWi-Fiの整備や周辺機器の準備など、インターネット環境を整える必要があります
通信環境によっては動画が止まってしまったり、授業の途中で送受信が途絶えて授業が受けられなくなったりすることもあります。

対面とオンラインの子どもの間に差が生まれる

対面授業をしながらオンラインの子どもたちにも気を配るのは、先生方にとっては大きな負担となります。どちらか一方の対応をしている間、もう片方の子どもたちが手持ち無沙汰になってしまうようなこともあるでしょう。

また、通信速度の関係で微妙な間が生まれることによって、コミュニケーションがスムーズにとれなくなることもあります。対面とオンラインの子どもとの間に、理解度の差が生まれないようにするのはなかなか難しいものです。

学びを止めないためにも活用したいハイブリッド型授業

新型コロナウイルス感染症が拡大し始めてすぐのころは、出欠についてなど自治体や学校によって対応が異なることもありました。ただ、一度ハイブリッド型授業を経験して、学校側のスキルも高まっているはずです。
課題はあるものの、うまく使えば「学びを止めない」という意味でも、ハイブリッド型授業は大いにメリットがあるといえます。

再びハイブリッド型授業を行うようになったときにスムーズに対応できるよう、ご家庭でも少しずつ準備をしておけるとよいでしょう。

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