2023年3月7日
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子どもがなかなか寝ないのはどうして? 年齢別の対処の仕方とは
成長のためにも子どもにはなるべく早く寝てほしいものですが、「寝る時間になってもなかなか寝てくれない」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。なぜ子どもの寝つきが悪いのか、また、早く寝かせるにはどうしたらよいのか、考えていきましょう。
子どもの睡眠の特徴とは 成長とともに夜間にまとめて眠れるようになる
生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜を問わず寝たり起きたりをくり返します。やがて、少しずつまとまった睡眠をとるようになり、夜は眠って日中は起きるという睡眠サイクルができていきます。
ただ、幼児期は夜間の睡眠だけでは足りないため、適度な昼寝も必要です。個人差はあるものの、5歳ごろには多くの子どもが昼寝をしなくなるのが一般的です。成長とともに、大人と同じように子どもも夜になったら眠るという習慣が身についていくのです。
このように、子どもの睡眠は成長に伴っていろいろな段階があります。ただ、寝る時間になってもなかなか子どもが寝てくれないのは、保護者にとっては困りものです。寝つきが悪いと朝もなかなか起きられず、早い時間から活動しなければならない保護者自身にも負担がかかるでしょう。
子どもも寝不足で機嫌が悪く、そんな様子に大人もついイライラしてしまう……そんな負のスパイラルから抜け出すため、子どもが寝ない原因と対処方法について考えていきましょう。
子どもがなかなか寝ないさまざまな理由 生活習慣や日中の強い刺激など
時間になっても子どもがなかなか寝ないのはどうしてなのでしょうか。その原因について、まとめました。
保護者の夜更かしが影響している
保護者の生活習慣が影響して、子どもも夜更かしになっているケースがあります。子どもを寝かしつけたあとにテレビなどを見ていたら、子どもが起きてきてしまったという経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもに比べて睡眠時間が少なくて済む大人は、多少夜更かしをしても大丈夫。
しかし、保護者が起きていると、なかなか寝られないという子もいるものです。
昼寝のしすぎ
個人差はありますが、幼児期の多くの子どもには昼寝が必要です。ただ、夕方に眠ってしまったり、午後から長時間眠ってしまったりすると、夜の睡眠に影響する可能性があります。
昼寝をする場合は、寝るタイミングや睡眠をとる時間について、配慮する必要があるでしょう。
お風呂の時間
お風呂から上がってすぐは、体が温まっていてなかなか寝つくことができません。寝る直前にお風呂に入る習慣がある場合は、寝る時間の1時間前までにはお風呂に入るなど、少し工夫してみるとよいでしょう。
日中の刺激が強い
日中に普段と違う体験をして、興奮しすぎてしまうことも子どもが寝ない原因として考えられます。怖い体験などマイナスの感情だけではなく、レジャーなどでとても楽しかったこともプラスの感情として刺激となります。
ゲーム機やスマートフォンなどの影響
ゲーム機やスマートフォンで、だらだらと遊び続けて寝るのが遅くなることもあります。また、パソコンやスマートフォンから発せられるブルーライトは刺激が強く、脳を興奮させて睡眠を妨げるといわれています。
保護者の帰りが遅い
共働きの家庭が増え、保護者の帰宅が遅くなるご家庭もあるでしょう。仕事を終えて帰ってきてからいろいろなことをしていると、どうしても寝る時間が遅くなってしまいます。保護者が起きていると、子どもも落ち着いて眠ることができません。
赤ちゃん時代~5、6歳まで 年齢別寝ないときの対処法
子どもの成長にそって、どのような対処をしたらよいのか具体的に見ていきましょう。
0歳
赤ちゃんは周囲の環境に敏感なため、大人が気づかないようなことに影響されて眠れないことが考えられます。以下のようなことに気をつけて、睡眠環境を整えてみてはいかがでしょうか。
・暑すぎず、寒すぎないよう部屋の温度を調整する
・夜中のミルクやおむつ替えのとき、照明を明るくしすぎない
・エアコンの風が直接当たらないようにする
・夜間は部屋の中を静かな状態に保つ
1~2歳
午前と午後の1日2回だった昼寝は、1回へと減っていきます。この時期の睡眠時間は1日11~12時間くらいがちょうどよいといわれています。目安としては、20時ごろに寝て、朝は7時ごろに起きるのが理想といえます。
2歳のイヤイヤ期になると、日中自分の思いが通らなかったことが心に残り、なかなか眠れなくなるという子も出てきます。ただ、イヤイヤ期は成長過程の一つであり、時期がくればおさまります。保護者は、「眠れない日があっても仕方ない」という気持ちで見守ることも大切です。
3~4歳
3歳になると、集団生活に入る子どもも増え、生活習慣を整えるよい機会となります。ごはんを食べたらお風呂に入る、20時になったらテレビやゲームは終わり、など生活をルーティン化していきましょう。
寝る前には絵本を読むなどの「入眠儀式」と呼ばれる、寝る前に行う習慣のようなものを取り入れるのもおすすめです。
5~6歳
5歳を過ぎると、多くの子どもは昼寝が不要になります。理想的な睡眠時間は9時間~11時間くらいといわれています。
ゲームで遊んだり、YouTubeを見たりするようになる子も多くなりますが、だらだら見続けて夜更かししないように気をつけましょう。
夜早く寝るためには、朝は必ず決まった時間に起きることが大切です。朝7時には必ず起こすなど、朝の起床から整えていくとよいでしょう。
朝の目覚めには、明るい光を浴びることが効果的といわれています。起床時間の少し前にはカーテンを開け、太陽の光が差し込むようにしておきましょう。
生活習慣を見直したり入眠のための習慣づけをしたりする
子どもがスムーズに眠れるようになるには、家庭全体で生活習慣を整えることが大切です。仕事の都合などで難しいこともあるかもしれませんが、協力しながらできることに取り組んでいけるとよいでしょう。
子どもを寝かしつけるには、毎日寝る前に決まった習慣を取り入れるのも効果的です。子どもの好きな絵本を読んだり、クラシックなどの静かな音楽を流したりするのもおすすめです。
また、なんとなく気持ちが落ち着かなくてなかなか眠れないという子もいます。「早く寝なさい」と叱るだけではなく、スキンシップをはかりながら「ゆっくり休もうね」と、安心感を与えてあげることも大切です。