2023年5月1日
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読書で得られる効果とは? 子どもに読書習慣をつけるためにできること
子育ての中で「子どもに本を読んでほしい」と思う保護者は多いのではないでしょうか。学力向上の意味でも、感性を豊かにするうえでも役立つといわれている読書。そのさまざまな効果と読書習慣をつけていくポイントについてまとめます。
子どもの成長に役立つ読書 そのたくさんの効果とは
本を読むことは、知らなかった世界を知るきっかけになったり、さまざまに想像力をふくらませたりと、子どもの人生を豊かにします。まずは、読書の効果について、考えてみましょう。
語彙力が身につく
本の中には、普段会話をする際に自分では使わないような言葉もたくさん出てきます。知らなかった言葉に触れ、さまざまな言葉を覚えていくことで語彙力が身につきます。
語彙が豊富になると表現力が豊かになり、学力の向上やコミュニケーションスキルのアップにもつながっていきます。
読解力が育つ
内容を理解しながら文章を読み進めることで、読解力がはぐくまれます。「勉強」として文章の読解を習うよりも、物語を楽しみながら読んでいく方が、無理なく読解力を身につけることができます。
語彙力の向上とともに、国語学習に直接役立つのが読書のよいところです。
論理的な思考力が育つ
物語は起承転結などの構成に沿って話が作られています。読書をすることで、順序立てて物事を考える力がはぐくまれ、論理的な思考力が身につきます。論理的な思考力は学習効率を高めるとともに、社会に出てから仕事を進めていくうえでも大いに役立つでしょう。
集中力が鍛えられる
本の内容を理解しようとするとき、人は集中して文章を読んでいます。とくに好きな本に出会ったときには、昼夜を忘れて一気に読み進めるようなこともあるでしょう。その経験を繰り返すことで、子どもの集中力はどんどん鍛えられていきます。
いろいろな知識が得られる
今まで知らなかったことを本で知った、という経験をした方も多いのではないでしょうか。まだまだ経験の少ない子どもにとって、本から得られる知識は計り知れないものがあります。
歴史や偉人伝、自然現象など、学習に直接役立つものはもちろん、日々の生活を豊かにするようなさまざまな知識が得られるのも読書のよさといえるでしょう。
想像力が豊かになる
本を読んでいるときには具体的な情景を思い浮かべたり、主人公の気持ちを考えたりと、いろいろなことを想像しています。頭の中でさまざまなイメージを思い浮かべることによって、想像力が養われていきます。
リラックス効果がある
読書を楽しんでいると、自然とストレスが解消されていくといわれています。寝る前に本を読むと、リラックスした状態で眠りにつくことができ、より良質な睡眠をとることができるでしょう。ただし、わくわくして続きが気になる本や、夢中になるような本だとかえって目が冴えてしまうこともあるので、選ぶ本には注意が必要です。
子どもに読書習慣をつけるためのポイント
多くの効果がある読書を習慣づけるには「読ませようとする」よりも、「自然と読みたくなる」という環境を作ることが大切です。その具体的な方法をご紹介していきましょう。
本を身近に感じやすい習慣づけや環境作り
本を読むためには気軽に本に触れられる環境作りが必要です。子どもと一緒に書店へ行ったり、図書館へ行ったりする習慣をつけるのはおすすめです。
また、家の中に本棚を置き、いつでもすぐ手に取れるようにしておくとよいでしょう。
年齢に合った本を用意する
読めない字や難しい単語が多すぎると、子どもは本を読むのがおっくうになってしまいます。子どもの年齢に合った本を用意することは、読書習慣をつけるうえで重要なことといえるでしょう。
多くの子ども向けの本には推奨年齢が書かれています。それを参考に、子どもの成長段階に合った本を選びましょう。
大人も本を読む習慣をつける
身近な大人が読書する姿を見せていないと、子どもにも読書習慣はついていかないものです。一方的に「本を読みなさい」と言い、大人がスマートフォンをいじったりゲームをしていたりすると、子どもは「なんで自分ばっかり」と思ってしまうでしょう。
子どもと一緒に「読書タイム」を作り、本を読む時間を共有するのもおすすめです。また、同じ本を読んで感想を伝え合うのもよいでしょう。
読み聞かせを続ける
幼児の時期は読み聞かせをしていても、小学校に入ったら自分で読ませるというご家庭も多いかもしれません。
しかし、小学生になっても保護者に読み聞かせをしてもらうのは、子どもにとってうれしいものです。無理のない範囲で、読み聞かせを続けてみるのもよいでしょう。
マンガや絵本でもよい
「読書」というと、活字で書かれたものでなければいけないと思いがちですが、子どもの好きなマンガや絵本でも、十分に読書の効果は得られます。さまざまなストーリーに触れる中で、子どもの興味や関心が広がっていくはずです。
小学生のうちから本を読む習慣をつけておくよさとは
読書には、読解力や知識が身につくといった学習面だけではなく、論理的な思考力や集中力など、子どもがこれからを生きていくために必要な力も身につけられる効果があります。
本を読むことで得られる想像力や表現力、コミュニケーション能力などは、子どもの人生を豊かにしてくれることでしょう。
ただ、中学・高校と進むにつれ、勉強や部活動などで忙しくなり、読書から遠ざかってしまう子が多いのもまた事実です。
成長してからも本を読む楽しさが続くよう、小学生のうちからしっかりと読書の習慣をつけておくとよいでしょう。
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