2023年7月7日
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水泳は何歳から始めるのがベスト? 人気の理由とさまざまなメリットについてもまとめます
水泳は、体力や運動能力が身につく、水に慣れて親しめるなどの理由で人気の高い習い事です。子どもの初めての習い事として水泳を検討している保護者も多いのではないでしょうか。水泳は何歳ごろから始めたらよいのか、また、どのような効果があるのかについてまとめます。
水泳が人気の理由
学研教育総合研究所が2022年に行った調査によると、スイミングスクールに通っている子どもの数は、小学生全体の4分の1に上っています。
(※学研教育総合研究所 白書シリーズWeb版「幼児の日常生活・学習に関する調査」
https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/k202209/chapter7/01.html)
水泳は習い事の人気ランキングで、常に上位にランクインする習い事です。人気の理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
体育の授業で困らないように
小学校の体育の授業で水泳が始まったとき、泳げないと子どもが困るのではないかと考える保護者は多いようです。
小学校に入学する前に泳げるようになってもらいたいという気持ちから、子どもに水泳を習わせたいと考えるのでしょう。
正しい泳ぎ方が覚えられる
経験を積んだ指導員が指導することで、正しい泳ぎ方が身につきます。正しく泳げると無駄な動きが少なくなり、楽に速く泳げるようになります。
水の事故を避けられる可能性が高まる
海や川に遊びに行ったときに心配なのが水難事故です。泳ぐことができないと、万一の事故のときにあわててしまいます。そのようなとき、「自分は泳げる」という意識があると落ち着いて対応できる可能性が高まります。
子どもに水泳を習わせるのは何歳からがよい?
ベビースイミング
スイミングスクールによっては、生後6ヵ月ごろから「ベビースイミング」のクラスを設けているところもあります。オリンピックに出場するようなアスリートの中には、ベビースイミングに通っていたという選手も多くいるようです。
ベビースイミングは、保護者と赤ちゃんが水の中で触れ合うことで、スキンシップを図るものです。また、赤ちゃんのうちからプールに入っていると、成長してからも水への恐怖心を抱きにくく、抵抗感なく泳ぐことができるようになります。
3~5歳で始める子どもが多い
水泳は乳児の段階から始めることもできますが、3~5歳で習い始める子どもが多いといわれています。
3歳を過ぎるとおむつが外れていることが多いため、トイレの心配が少なくなります。
また運動神経は、4歳ごろまでにその8割が完成するといわれ、発達段階から見ても3~5歳に水泳を習い始めるのは、よいタイミングであることがわかります。
幼児期に始めるメリット
3~5歳の幼児期に水泳を始めると、いくつかのメリットがあります。順番にみていきましょう。
1) 体幹が鍛えられる
水の中では浮力が働くので、地上にいるときに比べるとバランスがとりにくくなります。そのため、水中で体のバランスをとろうとする動きで、自然と体幹が鍛えられるのです。幼児のうちから体幹が鍛えられると、バランスよく体を動かせるようになり、地上で運動をするときにも役立ちます。
2) 姿勢がよくなる
泳ぐときには腕や足など体全体を使います。体全体にバランスよく筋肉がつくため、姿勢がよくなります。特に、腕を大きく回す動作は背中の筋力アップに効果があり、美しい姿勢を保つのに役立ちます。
3) 水の危険性を学ぶことができる
水の危険性を学ぶことで、海や川で遊ぶときも危険から身を守る行動がとれるようになります。子どものときの自然体験は、生きていくうえでさまざまな力を養える貴重な体験です。水の事故には十分に注意しながら、海水浴や川遊びを十分に楽しめるとよいでしょう。
水泳を習うメリット
体力がつく
水泳は全身の筋肉をまんべんなく使うため、大きな筋肉が鍛えられ体力がアップします。
体力があれば疲労を感じにくくなり、何事にも元気に取り組むことができるでしょう。
風邪をひきにくくなる
水泳は酸素を取り込みながら体を動かす有酸素運動です。有酸素運動は免疫細胞を活性化させ、風邪にかかりにくくなる効果があります。
また、筋力がつくことで代謝がよくなり、免疫力もアップしていきます。
リラックス効果がある
水の中にいると浮力が働いて体が軽く感じます。フワフワ浮いていると、体がほぐれて気持ちがよくなります。
また、体に水圧がかかることで肺の周囲の筋肉が強くなり、深い呼吸ができるようになります。脳にも多くの酸素が行き渡り、リラックス効果が得られます。
自己肯定感が高まる
水泳には種目や泳げる距離など、目標を設定しやすいところがあります。浮いているだけだったのが潜れるようになった、バタ足で5メートル進めるようになったなど、さまざまな段階で「自分はできる」という経験がしやすいのです。小さなステップのクリアを積み重ねていくことで、子どもの自己肯定感が高まっていきます。
知っておきたい 水泳を始めるときの注意点
嫌がるときは無理をしない
保護者が水泳を習わせたいと思っていても、子ども自身が嫌がっているときには無理に続けさせない方がよいでしょう。
「早く始めた方がよい」と考えて無理に通わせると、子どもが水泳を嫌いになってしまう可能性もあります。
一時的に嫌がっても、友達が楽しそうに通っている姿を見て「やっぱりやりたい」と言い出すこともあります。焦らずに、子どものタイミングを待ちましょう。
子どもの「敏感さ」を理解する
子どもは大人が思う以上に感覚が過敏です。耳や鼻に水が入ったり、思ったより水が冷たかったりすることで、水泳に苦手意識を持つこともあります。
大人から見ると「その程度のことで嫌がるなんて」と思うかもしれませんが、子どもの敏感さを理解することも大切です。
様子を見ながら、少しずつ水に慣れていくようにするとよいでしょう。
脱水症状に注意する
水に濡れているためわかりにくいのですが、泳いだ後はたくさんの汗をかいています。十分に水分補給をしないと、脱水症状になるリスクがあるため、注意が必要です。
早い時期から水泳を始めると、さまざまなメリットがあります。ただ、水泳は何歳になってもできるスポーツです。保護者の希望と子どもの「始めてみたい」という気持ちが重なったタイミングで、始めるとよいのではないでしょうか。
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