2023年7月18日
- 小学生
- 子育て
- 教育
- 学習方法
自宅にインターネット回線を引いていないときはどうすれば良い? オンライン授業を受ける方法をご紹介
さまざまなオンライン学習のサービスが次々に登場し、子どもにオンライン授業を受けさせたいと考える保護者も増えてきました。しかしながら、自宅にインターネット環境が整っていないなど、ハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。固定回線がなくても、オンライン授業をスムーズに受けるにはどのような方法があるのでしょうか。
固定のインターネット回線を引かない家庭も増えている
以前は一つの場所に集まって一斉に授業を受けることが一般的でしたが、インターネットとソフトウェアの発展により、最近は自宅でもオンライン授業が受けられる環境が整ってきました。
世間の動向から見ても、今後さまざまな学習サービスでオンライン授業が行われる可能性は高いといえるでしょう。
ただ、オンライン授業を受けるために必要なインターネットの設備が、十分に整っていないというご家庭もあります。
令和4年の調査(※)では、スマートフォンを保有している世帯の割合は90.1%と、私達の生活にスマートフォンが根付いている様子がうかがえました。スマートフォンがあれば、インターネットやSNSでの情報収集、動画閲覧やショッピングなどができます。そのためスマートフォンで日常の用事が済む場合は、家庭に固定のインターネット回線を引く必要がないと考える人もいるでしょう。
(※)総務省 令和4年通信利用動向調査の結果
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/230529_1.pdf
また、インターネット回線の開通には申し込みから2週間~1ヵ月程度かかるのが一般的です。さらに、経済的な理由でインターネット回線の月額使用料を支払うのが難しいというケースも考えられます。
固定のインターネット回線がないときの対処法
自宅に固定のインターネット回線がなくても、オンライン授業を受けたいということもあるでしょう。そのようなときには、どのようにして授業を受けたらよいのでしょうか。
スマートフォンやタブレット端末で授業を受ける
パソコンを使わずにオンライン授業を受ける場合、最初に考えられるのがスマートフォンやタブレット端末を使うという方法です。
スマートフォンがあれば、新たに機器を購入することなく授業を受けることができます。また、スマートフォンは持ち歩くことができるため、どこにいても授業が受けられます。
一方で、画面が小さく見づらい、課題を入力して提出するなどの作業を行いにくいといったデメリットもあります。
また、オンライン授業では多くの通信容量が必要になります。たとえば、「Zoom」という会議アプリでは、45分の授業を2回受けると1GB程度の容量を消費するといわれています。
低容量の契約をしている場合は、大容量のプランや無制限に通信容量が使えるプランに変更する必要があるでしょう。
テザリング機能を使う
パソコンでオンライン授業を受けたいという場合は、スマートフォンのテザリング機能を使うという方法があります。
テザリングは、4Gや5Gなどのモバイル回線を、パソコンなど、そのスマートフォン以外の機器でも使用可能にする機能です。スマートフォンに無線ルーターの役目をしてもらうというイメージです。
テザリング機能を使う場合は、利用している携帯電話会社への申し込みとオプションの月額利用料が必要になる場合が多いでしょう。また、多くの通信容量がかかるため、大容量か無制限のプランを利用することが必須となります。
ポケット型(モバイル)Wi-Fiを使う
スマートフォンのモバイル通信容量を使いたくない場合は、ポケット型Wi-Fiを利用するという方法もあります。月額利用料が比較的安く、小さいので持ち運びにも便利です。
スマートフォンと同じモバイル回線を使うため、料金プランを選ぶときには大容量・無制限にする必要があります。
ホームルーターを使う
コンセントに差すだけで、ある程度安定した通信環境を作れるのがホームルーターです。据え置き型の端末で、工事の必要がなくポケットWi-Fiより通信が安定しています。
複雑な設定をする必要がなく、すぐに使えるのもよいところです。月額料金は光回線とあまり変わりません。
オンライン授業におすすめの「光回線」
オンライン授業の種類や受ける時間数によっては、容量が大きく通信環境が安定したインターネットの光回線を利用した方がよいこともあります。光回線のメリットとデメリットについてもご紹介しておきましょう。
光回線のメリット
通信が安定している
モバイル通信と比較して通信速度が10倍ほどあり、圧倒的に通信環境が安定しています。通信容量を多く使うライブ授業でも、途中で途切れることはほとんどありません。
複数の人数で利用することができ、他の家族が同時にインターネットを使っていても、オンライン授業に支障が出る可能性は低いといえます。
通信容量の制限がない
光回線では、一般的にスマートフォンやポケットWi-Fiのような通信容量の制限がありません。事業者によっては制限があるケースもありますが、大手の通信事業者では基本的に月額固定料金で制限なく使うことができます。光回線を利用してWi-Fi接続をすれば、スマートフォンやタブレット端末の通信量を節約することもできます。
光回線のデメリット
利用料金が高い
光回線を利用するには、光ファイバーを新設するための工事が必要になります。事業者によって異なりますが、工事費用は20,000円~40,000円程度かかります。
また、月額利用料は戸建てで4,000円~6,000円、集合住宅で3,000円~5,000円程度が目安です。
他の事業者に乗り換えにくい
工事が必要な光回線は、一度契約すると他の事業者に乗り換えにくいのもデメリットです。
契約したら、一定期間利用する規定になっていることも多く、乗り換えのタイミングによっては違約金が発生することもあり注意が必要です。光回線を契約する際には、解約や乗り換えにあたっての条件を事前によく確認しましょう。
今後も継続的にオンライン授業を受ける場合や、家族で同時にインターネットを使う率が高い場合は光回線を検討した方がよいかもしれません。
オンライン授業のスタイルや授業の時間数、家族の利用状況、費用などを考え、スマートフォンやポケット型Wi-Fiを使うか、固定の光回線を設置するかよく検討するとよいでしょう。
学研教室オンラインでは、先生がお子さまの様子をしっかり確認しながらレベルに合った丁寧な学習指導を行っています。オンライン授業を検討したら、学研教室オンラインをぜひお選びください。