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2023年9月15日

  • 子育て
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「叱らない育児」を上手に実践するポイントとは 怒らず理解させていくためにできること

教育の専門家が提唱する「叱らない育児」に、興味を惹かれる保護者は多いことでしょう。ただ、子育てをしている中で子どもを叱る場面はどうしても出てくるものです。「叱らない育児」とはどのようなものなのか、また、実践するときに注意するポイントについてご紹介します。

「叱る」と「怒る」は違う 「叱らない育児」の本質とは

母親が顔を伏せている子供に指を指している画像

「叱らない育児」を理解するためには、「叱る」と「怒る」の違いを知っておくことが大切です。まずは、その違いから説明していきましょう。

「叱る」と「怒る」の違い

●「叱る」

子どもが誤った行動をとったとき、その問題点を冷静に説明し今後どのようにしていったらよいか、示唆を与えるのが「叱る」ということです。信頼関係を壊さず、子どもに正しい行動を学ばせることを目的としています。

●「怒る」

自分のイライラ、怒り、不機嫌などのネガティブな感情を、子どもにぶつけるのが「怒る」という行為です。
子どもは恐怖や不安を感じて一時的には従いますが、強いストレスを受けるため、保護者との信頼関係にひびが入りやすくなります。

「叱らない育児」の本質

叱らない育児の目的は、ポジティブな伝え方で子どもを正しい方向に導いていくということです。子どもの気持ちに寄り添い、理解を示したうえで問題点に気づかせ、さらに、相手の気持ちを考えさせる、他の方法を提案するといったことをしていきます。
根本にはよりよく育ってほしいという子どもへの愛情があり、その愛情が子どもにも伝わることが大切です。

「どこがいけなかったのか」を理解させるのがポイント

女性が笑顔でOKサインを出している画像

叱らない育児はどのようにしたらうまくいくのか、そのポイントについてまとめましょう。

日頃から「できていること」に注目してほめる

子どもを見ていると、ついついできていないことに目がいってしまいがちです。うまくできないことが気になって、叱ることが多くなるのではないでしょうか。
ただ、できないところではなく、できることに注目すると子どもの見え方が変わってくるはずです。
できているところを見つけてこまめにほめることで、子どもは伸び伸びと成長します。保護者への信頼も深まるため、子どももその愛情を裏切らないよう、より正しい行動をするようになっていくでしょう。

冷静に説明する

保護者が感情的になると、子どもは「怖い」「嫌だ」といったネガティブな感情でいっぱいになってしまうため、何がいけなかったのかまで考えが至らなくなってしまいます。
叱るときには、子どもに伝わるよう落ち着いたトーンで冷静に説明することが大切です。

理由を聞く

まずは、なぜそのような行動をとったのか、どうしてそう思ったのかなど、理由を聞くようにしましょう
たとえば、友達とけんかをして手が出てしまったときも、相手に何か嫌なことや意地悪なことを言われたなどの理由があるのかもしれません。理由を聞いて子どもの気持ちを受け入れてあげると、子どもも少し落ち着いてくるものです。落ち着いてきたら、暴力は絶対にふるってはいけないことを伝えましょう。理由を聞いてから話をすることで、子どもも状況を理解し、反省する機会を持つことができます。

子どもの気持ちに寄り添う

よくない行動をしたときにも、子どもには子どもなりの理由があるものです。悪気がなく、突発的な事故だったということもあるでしょう。いきなり叱られては、保護者の話を聞こうという気持ちにはなれません。
子どもも信頼している保護者には、自分の気持ちをわかってほしいものです。保護者が子どもの気持ちに寄り添うことで、子どもにも反省する気持ちが生まれてくるはずです。

叱るより「伝える」を心がける

叱るうえで最も大切なのは、その行動のどこがいけなかったのかを子どもに理解させることです。とっさのときは、「だめでしょ!」「何度言ったらわかるの」といった言葉を使いがちですが、これだけでは子どもに言いたいことが伝わりません。その後には、必ず理由を説明しましょう。
どのようにしたら子どもに伝わるのかを考えながら、話をしていくことが大切です。

「叱らない育児」を勘違いしてはいけない

女性が左手に人の顔のイラストが描いてある紙を自分の顔の前に持ちながら、右手を前に出している画像

叱らない育児を誤解しているケースもあり、注意が必要です。具体的に見ていきましょう。

何をしても注意しない

叱らない育児の最も大きな勘違いは「子どもが何をしても注意しない」という態度です。子どもが他人に迷惑をかけたり危険なことをしたりしても、注意しないのはよくありません。それを続けていると、悪いことをしても許されると安易に考えるようになる危険があります。「してはいけないこと」は、子どものうちからしっかりと教える必要があります。

放任する

子どもを叱らないのと放任するのとは、大きく異なります。むしろ、叱らない育児では、子どもの様子をよく観察してほめるところはよくほめ、誤った行動をとったときには子どもに伝わるように慎重に考えながら接する必要があります。
放任は子どもへの愛情不足につながることもあるので、注意が必要です。

日々の子育ての中で、子どもの言動にイライラすることはあるものです。常に「叱らない」と意識するのは難しいこともあるでしょう。
そのようなときは、いったんその場から離れ、保護者自身の気持ちを落ち着かせることも大切です。
普段から子どもとよくコミュニケーションを取り、信頼関係を築いておくと大きな問題に発展することは少ないものです。何かトラブルがあっても、翌日には笑い合えるような関係作りを心がけるとよいのではないでしょうか。

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