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2023年10月1日

  • 小学生
  • 教育

小学生でも取り組める「SDGs」17項目の内容を整理して解説します

「SDGs」の取り組みが世界で広がっていることは感じているものの、子どもに正しく理解させるのが難しいと思う保護者もいるのではないでしょうか。小学生にもわかるよう「SDGs」の大切さについて、日常生活の中で取り組めることなど、内容を整理して解説します。

世界中の人が、幸せに暮らしていくために必要な「SDGs」の取り組み

SDGsと書いてあるメモ帳の周りに8本の色鉛筆が円状に並んでいる

SDGsとは

SDGsは、「Sustainable Development Goals」という英語の頭文字をとった言葉で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。
「持続可能」はずっと続けること、「開発」は新しいものを作り出す、という意味です。
このSDGsは2015年の国際サミットで採択され、2030年までに達成することを目指しています。

SDGsが目指すもの

世界には国や地域によってさまざまな問題があり、すべての人が安心・安全に暮らすことができないという現実があります。
私たちが人間らしく生きていくためには、「経済」「社会」「環境」が整っていることが大切です。SDGsは、「経済」「社会」「環境」の安定を達成することで、世界中の人々が幸せに暮らしていくことを目指しているのです。

なぜ今SDGsが必要なのか

人々の生活を脅かす問題には、地球温暖化による気候変動とそれに伴う自然災害、環境汚染、貧困や飢餓、児童労働、教育格差など、さまざまなものがあります。
気候変動や環境汚染は、これからの社会を担う子どもたちに負の遺産を残すことになります。また、貧困や教育格差は子どもの将来の選択肢を狭めることにもつながります。
SDGsは、当面の課題解決と共に、未来を守るという意味でも今取り組まなければならない重要な課題なのです。

SDGsの17の目標 人々の豊かさや自然環境を守ること、協力して平和な世の中を作ること

SDGsと書かれている木製のコマの上に人形が座っている画像

それでは、SDGsの具体的な取り組みについて説明していきましょう。

SDGsの17の目標

SDGsには、17の目標が掲げられています(※)。

1 貧困をなくそう
2 飢餓をゼロに
3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
5 ジェンダー平等を実現しよう
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤を作ろう
10 人や国の不平等をなくそう
11 住み続けられるまちづくりを
12 つくる責任、つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう
16 平和と公正をすべての人に
17 パートナーシップで目標を達成しよう
(※) 「公益財団法人 日本ユニセフ協会」よりhttps://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/

では17の課題を、5つのグループに分けて考えてみましょう。

「5つのP」という考え方

(1)人間(People)

貧困・飢餓・健康・教育に関わる目標です。人間が人間らしく生きていくために必要とされる目標で、1~6の項目に当たります。

貧困や飢餓というと、発展途上国の問題と感じる人もいるかもしれませんが、実は日本でも子どもの貧困が問題になっています。貧困が教育格差を生み、十分な教育を受けられないために選択できる仕事の幅が狭まり、貧困の連鎖が続くということがあります。

また、世界には「女性だから」という理由で、教育を受けられない場合もあります。
衛生状態の整わない環境で過ごしていると健康にも影響が生じるため、早期の解決が必要です。

(2)豊かさ(Prosperity)

エネルギー、経済、不平等の問題や産業、技術の発展などに関わる目標です。7~11の項目に当たります。

今の社会は、電気、ガス、ガソリンなどのエネルギーなしには、成立しません。そのエネルギー資源には限りがあり、大切に使っていく必要があります。

また、働きがいのある仕事に就くことや、産業・技術の発展は、人が豊かに暮らしていくうえで基本となるものです。地域や宗教・人種による差別を失くし、誰もが安心して暮らせるまちづくりをすることが大切です。

(3)地球(Planet)

気候変動、海、陸など、自然環境に関わる目標です。12~15の項目に当たります。

適量を生産しその分を消費するのが理想的ですが、作り過ぎて余ってしまう、利用せずに捨ててしまうといったことが起こり、問題となっています。

また、人間が生産活動の中で排出する二酸化炭素の影響で地球温暖化が進み、生態系が崩れたり気候変動が起きたりしています。
環境破壊が海や陸の生き物の住む場所を奪い、絶滅の恐れがある生物も増えています。人は自然の中で生かされていることを、意識する必要があるでしょう。

(4)平和(Peace)

暴力・戦争などのない平和な世界を目指します。16の項目に当たります。

世界にはいまだに戦争や紛争の絶えない地域があります。子ども自身が戦争や暴力にさらされたり、保護者が犠牲になり子どもが生きるすべを失ったりする悲劇は、ぜったいになくさなければなりません。

(5)パートナーシップ(Partnership)

目標を達成するために、みんなで協力しようということを目標にしています。17の項目に当たります。

開発途上の国を先進諸国が助けることで、該当の国々の人たちが生活しやすくなっていきます。また、世界中の人たちが安心して暮らせる世の中を作るには、どこか一つの国や誰か一人の力ではなく、多くの国や地域、人々の連携が必要です。
国、各国の政府、企業、学者、専門家、個人……あらゆる人たちのパートナーシップが求められているのです。

小学生がすぐに取り組むことのできるSDGsとは

手のひらの上の半透明な地球から植物が生えている

SDGsの具体的な内容がわかったところで、小学生でもできることを考えてみましょう。

世の中にはいろいろな人がいることを知る

国籍が違う、肌の色が違う、自分と考え方が違うなどといった理由で、他の人を排除するような考え方を持たないことが大切です。世の中にはいろいろな人がいることを知り、自分との違いなどで物事を判断するようなことはしないようにしましょう。

電気やガスなどエネルギーの無駄遣いをしない

使っていない部屋の電気は消す、お湯を沸かすときにガスの火を強くし過ぎないなど、少しの工夫と習慣でエネルギー消費を減らすことができます。子どもだけではなかなか気づかないこともあるため、家族で話し合う機会を持つとよいでしょう。

食べ残しのないようにする

食品のロスを避けるため、食べられる分量を食べきる習慣をつけるようにしましょう。また、プラスチックごみを出さない工夫をすると、自然環境への影響を減らすことができます。

リサイクルを心がける

限りある資源を大切にするため、リサイクルの意識を高めることも大切です。ペットボトルやびん、缶など、リサイクル可能な品目はゴミとして捨てずにリサイクルするようにしましょう。

子どものうちからSDGsの意識を身につけることが、将来の暮らしやすさにつながります。家族で意識を高め、できることからSDGsに取り組んでいくとよいでしょう。

最近は、小学校でもSDGsへの取り組みに関する課題が出されるようになってきました。学研教室のオリジナル教材の中にもSDGsを意識した問題が多数あります。お子さまの学習の一助として、ぜひご活用ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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