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2023年10月5日

  • 幼児
  • 子育て
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箸の持ち方を練習し始めるタイミングとは? 上手な教え方のコツもご紹介

正しい持ち方で箸を持てないと、将来子どもが恥ずかしい思いをするのでは……と、心配になる保護者もいることでしょう。ただ、正しく箸を持つことは、子どもにとってはなかなか難しいものです。箸の練習は、いつごろからどのような手順で行えばよいのでしょうか。

箸の練習は、どのタイミングで始めたらよい?

男の子が箸を使って焼き魚を食べようとしている画像

子どもが2~3歳になると、「スプーンやフォークだけではなく、そろそろ箸も使えるのでは?」と、思う保護者もいるようです。ただ、箸は「○歳になったから使わなければいけない」というものではありません。
箸を正しく持てるようになるには、ある程度手先の器用さが必要です。
実際に、どのようなタイミングで箸の練習を始めたらよいのでしょうか。

箸に興味を持ち始めたとき

保護者が使っている箸をじっと見つめたり、きょうだいが上手に箸を使っているのを見て「自分も使ってみたい」と言い出したりしたときには、箸の練習を始めてもよいでしょう。箸に興味が出てきたときはモチベーションも高く、絶好のタイミングといえます。

スプーンやフォークを上手に使えているとき

スプーンやフォークをグーの状態で握っているときは、まだ箸の練習はしない方がよいでしょう。手や指の発達が箸を持つのに十分ではない可能性があるからです。
正しくスプーンやフォークを持てるようになってから、箸の練習を始めるようにしましょう。

指でピースサインやきつねができるようになったとき

人差し指と中指の2本だけを出してピースサインをしたり、親指に中指と薬指をくっつけてきつねのポーズをしたりするのは、指が発達してきた証拠です。
上手に指を動かせるようになってきたら、箸の練習を始めるのがよいでしょう。

保育園や幼稚園で箸を使うようになったとき

多くの保育園や幼稚園では、年中~年長にかけて箸を使うようになります。園によっては、もう少し早い時期から取り組むところもあるようです。
周囲が箸を使うようになると、子どもも「やってみよう」という気持ちになるものです。そのタイミングで、家で練習してみるのもおすすめです。

ハサミを上手に使える・服のボタンが留められる

箸を持つときには、親指、人差し指、中指を使います。ハサミを使うときや服のボタンを留めるときにも、この3本の指を上手に使う必要があります。このような作業がスムーズに行えるようになったときは、箸の練習をするよいタイミングといえます。

箸の持ち方の練習方法 1本の箸を持つところから始める

子供が紙皿の上に乗ったお菓子を箸を使って持ち上げようとしている画像

箸の練習を始めるタイミングがわかったところで、どのように練習したらよいのか順を追って説明していきましょう。

箸1本を、鉛筆を持つように握る

いきなり箸を2本持たせると、難しくて練習するのが嫌になってしまうこともあります。まずは、1本だけ持つ練習から始めましょう。親指と人差し指、中指の3本を使って、鉛筆を持つように箸を握ってみます。

1本箸を持っている画像

1本のお箸を上下に動かしてみる

3本の指でしっかり握れたら、それを上下に動かす練習をしましょう。力が入りすぎると箸の先がぶれて、2本持ったときにうまく食べ物を挟めなくなります。力を加減しながら、上下に動かせるようサポートしましょう。

1本箸を持って下方向に動かしている画像
1本箸を持って上方向に動かしている画像

慣れてきたらもう1本の箸を差し込む

1本の箸を上下に動かすことに慣れてきたら、その形のままもう1本の箸を最初の箸の真下に来るようにして差し込みます。2本目の箸は、親指の付け根と薬指の爪が当たるところで支えます。

2本箸を持っている画像

上の箸だけを動かす練習

2本の箸を正しく持てることを確認してから、上の箸だけを動かす練習をします。下にある箸は固定したまま、上の箸を上下に動かし、下げたときに箸の先をくっつける感覚を身につけていきます。

2本箸を持って上の箸だけ上方向に動かしている画像
2本箸を持って上の箸だけ下方向に動かしている画像

箸でティッシュなどを挟んでみる

2本の箸を持った状態で動かすことに慣れてきたら、箸でものを掴む練習をします。いきなり食べ物を掴むのではなく、丸めたティッシュなど大きくて軽いもので練習するのがおすすめです。うまくいかないと、練習することが面倒になってしまうので、遊び感覚で成功体験を積んでいくことが大切です。

箸で丸めたティッシュを掴んでいる画像

箸の持ち方を練習させるときに注意することとは

お茶碗の上で箸を持っている画像

練習を始めても、すぐに正しく箸を持てるようになるとは限りません。次のようなことに気をつけながら、箸を持つ練習をしていくとよいでしょう。

あまり早い時期から箸を持たせない

人より早くできることはよいことと考えがちですが、あまり早い段階で箸の練習を始めるとうまくいかないことも多いものです。手指の発達が十分ではないときに無理やり教え込むと、正しく持てないまま癖がついてしまうこともあります。
焦らず、練習を始めるタイミングをしっかり見極めることが大切です。

子どもの手の大きさに合った箸を使う

子どもの手には大きすぎる箸で練習すると、うまく持てないこともあります。手の大きさに合った箸を選ぶようにしましょう。

椅子と食卓の高さを揃える

箸を正しく持てるようになるには、食卓(テーブル)の位置も重要です。ちょうどよい位置に食卓がないと、食器からうまく食べ物を取ることができません。子どもの体は日々成長しています。椅子の高さにも気を配り、箸の練習をするとよいでしょう。

トレーニング用の箸を使うときの注意点

補助リングがついているトレーニング用の箸

2本の箸がつながっているものや、補助のリングがついているトレーニング用の箸を利用するのもよいでしょう。
ただ、トレーニング用の箸に頼りすぎると、普通の箸を使うのが面倒になることもあります。練習段階に合わせてトレーニング箸を選び、使用する期限を設けるなど工夫しながら活用しましょう。

できるようになるまで気長に見守る

子どもにとって、箸を上手に使えるようになるのは、大人が考える以上にハードルの高いものです。うまくできないからと叱ってばかりいると、食事をするのが苦痛になってしまう可能性もあります。
保護者は「できなくて当たり前」という気持ちで気長に見守るとよいでしょう。うまくできたときにはたくさん褒めて、子どものやる気を引き出していくことが大切です。

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