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2023年10月9日

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子どもに「数の概念」を理解させるには? 数の教え方のポイントをまとめます

子どもが幼いうちに数の概念を理解することは、日常生活を送るうえでも、成長してから学習を進めるうえでも必要なことです。ただ、幼児に数の概念を理解させるのは、少し根気のいるものです。子どもに数を理解させるための適切な教え方について、そのポイントをまとめます。

「順序」「集合体」がわかると、数の概念が理解できる

木製の0~9までの数字プレートが、木製の板にはめ込まれている画像

子どもが数字を順番に言えるようになると「数がわかってきた」と思いがちですが、それだけで数の概念を理解したとはいえません。ただの暗記になってしまっていて、数字の順序や量を正しく理解できていないということもよくあるものです。

数の概念を理解するとは

数の順序を把握している

数の順序がわかっていないと、「前から3番目」「後ろから2番目」と言われても、正確に理解することができません。
2は1より大きい、7は10より小さいなど、数の大小がわかっていると、順序を間違えることがなくなります

集合体の概念がわかっている

「みかんが2個」「猫が5匹」など、個数の理解ができていることも大切です。1,2,3,4と数えていき「全部で4個ある」とわかっていれば、集合体の理解ができているということになります。
集合体の概念がわかっていないと、たし算やひき算をすることができません。

数の概念を理解するには「認知能力」の発達が必要

子どもにとって、抽象的な数の概念を理解するのは、大人が思う以上に難しいものです。幼児が指を使いながら数を数えるのは、目の前の具体的な対象物と自分の指の本数を合わせないと、わからなくなってしまうからです。
抽象的な概念を理解するには、認知能力の発達が必要です。発達の度合いは子どもによって異なるため、周囲と比べてできていないと焦る必要はありません。

数の数え方を教えるときは、順を追って進めることが大切

1~5までの数字のプレートが乗っている木製の機関車のおもちゃの画像

子どもに数を教えるときには、順を追っていく必要があります。教え方のポイントをご紹介しましょう。

数を数える(数唱)

数を覚えるために、まずは数を数えることから始めましょう。
1~10まで数えることから始め、少しずつその数を増やしていきます。お風呂で「10数えたらあがろうね」と言うなど、日常生活の中で取り入れられるとよいでしょう。

物を使って数える

数を数えられるようになってきたら、物を使って数える練習をします。

おもちゃなどの数を数える

ブロックや積み木、キャンディーなどを目の前に置いて、1つ1つ数えていきます。保護者も「1個、2個……」と、一緒に声を出しながら数えていくと、子どもにもわかりやすくなります。

仲間集めをする

カードなどを使って「乗り物」「動物」「食べ物」などの「仲間集め」をすると、集合数を覚えていく練習になります。同じ仲間を集めたら、それが何個あるか数えていきましょう。
やがて「1台」「1匹」「1個」など、仲間ごとにそれぞれの数え方があることも理解します。

1対1で対応させる

たとえば、複数のお皿に1個ずつお菓子が乗っていると、お皿とお菓子は同じ数だとわかりますが、お菓子を1枚のお皿にまとめてしまうと「お皿の方が多い」と、答える子どももいます。この段階では、数の概念がわかっていないということになります。
このような場合は、靴下と靴、鉛筆とキャップなど、1対1で対応するものをセットにして数えていく練習をするとよいでしょう。どちらかが余ってしまったら、どちらかが多いということが理解できるようになっていきます。
実際に手を使って物を動かすことで、子どもの考える力がはぐくまれていきます。

数字を見ながら数える練習をする

物を使って数えられるようになってきたら、今度は数字を見ながら数えてみましょう。カレンダーや時計など、身の回りにあるものを利用すると覚えやすくなります。

物と数字を一致させる

箱に数字を書いて、その数だけ箱の中に物を入れる練習をします。おもちゃのおわんやお皿、紙袋などを使ってもよいでしょう。
目で見た数字と実際の物の数を一致させながら、数の概念を理解していきます。

数字を書いてみる

お絵描きの延長で、数字を書いてみるのもよいでしょう。このときも、目の前にみかんを3個置いて「3」を書くなど、物と数字をリンクさせることが大切です。

日常の中で、子どもが楽しく数に触れられるように心がける

女の子が笑顔で電卓を持っている画像

数を覚えていくには、日常生活の中でも自然と数に触れられるようにしていくと効果的です。

日ごろから数を意識した声かけをする

「お友達が3人いるね」「一人2個ずつお菓子を分けよう」など、日ごろから数を意識した声かけをするのもおすすめです。日々、数を意識することで、少しずつ子どもの数への理解が深まっていくでしょう。

お手伝いをしてもらう

子どものできる範囲で、食事の支度や部屋の片付けなどのお手伝いをしてもらうのもよいでしょう。
食事の支度では、人数分のお箸やコップなどを用意する、冷蔵庫から必要な数の野菜を出してもらう、計量カップで何杯か水を入れるなど、子どものできることがいろいろあるはずです。
また、部屋の片付けの際には、絵本・ミニカー・人形などに分類して片付けると、集合数の理解を深めるのに役立ちます。

散歩や外遊びを利用する

子どもと散歩をしたり外遊びをしたりするときに、数に関する声かけをしてみましょう。
葉っぱや石を集めたり数えたりすることで、数の概念ができていきます。遊具で遊ぶときに「あと○回やったら帰ろうね」などと声をかけるのもおすすめです。

知育系のおもちゃで遊ぶ

数の概念を学ぶ知育系のおもちゃには、さまざまな種類があります。
数の構成がわかるもの、計算ができるもの、物と数字を一致させるものなど、それぞれの特徴をよく見てうまく活用するとよいでしょう。

学研教室では、小学校入学前のお子さまも、楽しみながら数を学べる学習教材を用意しています。数の学習をお考えの際は、学研教室をぜひご検討ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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