2024年1月5日
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散らかった勉強机をなんとかしたい! 片付けを習慣化させるためにできること
子どもは毎日いろいろなものを持ち帰るため、どうしても机の上が散らかってしまいがちです。「早く片付ければいいのに」と、イライラしてしまう保護者も多いことでしょう。勉強机が散らかる理由と、子どもが片付けを習慣化できるようになるためのコツをまとめます。
勉強机が散らかってしまうのはどうしてなのか
まずは、子どもの勉強机が散らかる理由について見ていきましょう。
ものが増えてしまう
子どもは、小学校からプリントや資料などの教材、製作した作品など、さまざまなものを持ち帰ってきます。それらを何気なく机の上に置いているうちに、ものが増えて散らかってしまうのです。学年が上がるほど、ものは増えていくでしょう。
捨てられない
子どもにとっての思い出の品や、友達にもらったものなどが捨てられないということもあります。必要ないかもしれないと思っても、なんとなく捨てられず、ものが机の上にあふれてしまうのです。
収納スペースが足りない
一般的に学習机には、棚やチェストなどの収納スペースが付属していますが、ものに対して収納スペースが不足しているケースもあります。収納する場所が少ないと、机の上にものが積みあがってしまいます。
片付け方がわからない・片付けの習慣がない
片付け方がわからず、とりあえず机の上にものを置いてそのままにしているという状態です。片付けの習慣がついていないと、散らかり放題になってしまうでしょう。
机の上が散らかっていなければ、勉強に集中しやすくなる
勉強に関係ない本やマンガなどが机の上にあると、ついそれが気になって手を伸ばしてしまうことがあります。
また、何か調べものをしたいときも、整理整頓されていればすぐに資料を取り出すことができますが、机の上が散らかっていると、必要な資料を探し出すには手間も時間もかかります。目的の資料がなかなか見つからないと、それだけで勉強へのやる気がなくなってしまうこともあるでしょう。
机の上をきれいに片付けておくことは、子どもの集中力ややる気にも大きく関係するのです。
まずは定期的に、勉強机をきれいにする習慣をつける
子どもが集中して勉強できるよう、机の上はきれいに片付けておきたいものです。その具体的な方法についてご紹介します。
増えてしまったものを定期的に整理する
まずは、学期の終わりや学年の終わりなどのタイミングで、机の上を整理する習慣をつけてみましょう。
次の学期や学年でも必要になるものと、もう使わなくなるものに分けて、不要なものは処分します。迷うものはひとまずとっておいて、時間が経ってやはり不要と判断したときに処分すればよいでしょう。
とっておく教材は前の年のものまで
教科書やノートなどは、前年の分をとっておけばOKです。小学生の場合、2年前の教科書を見返すことはほぼないからです。小テストなども処分してしまって大丈夫です。見返す可能性があると思う場合は、専用のファイルを作ってまとめておきましょう。
日常的に使わないものは机以外の場所にしまう
不要なものの処分ができたら、必要なものを決まった場所に収納していきます。授業で使う教科書や副教材などは、すぐ手に取れる位置の棚などに収納し、日常的に使わないものは別の場所にしまいます。机の上にはできるだけものを置かないようにして、広く使えるようにしましょう。
使用頻度に合わせて収納する
よく使うものは見えやすく手の届きやすいところに収納し、それ以外のものは使用頻度に合わせて、机の引き出し、収納ボックス、クローゼットなどにしまいます。
引き出しの中は、間仕切りを作って収納場所を決めておくようにします。たとえば、鉛筆やマーカーは引き出しの手前に、はさみやカッターは引き出しの右側のスペースに片付けるなどといったイメージです。100円ショップで売っている収納トレイなどを利用すると便利です。
収納ボックスを使う場合は、ゲーム、おもちゃ、人形など、種類ごとに分けてしまいましょう。思い出の品など当面使う必要のないものは、まとめてクローゼットに収納します。
決まった場所に決まったものをしまうという習慣を意識して、片付けていくように促します。
最初のうちは保護者が手伝い、徐々に子ども一人で片付けられるようにしていく
一度散らかった机の上を子ども一人で整理するのは大変なので、初めのうちは保護者がリードしながら片付け方を教えていきましょう。
最初にどのように整理整頓していくのかを子どもとよく話し合い、机の上が片付いたときのイメージを持ってもらうのがおすすめです。
収納トレイやボックスが必要なら、一緒に買いに行くなどして、片付けをイベント化すると子どもも楽しく片付けに取り組めます。
保護者は全体をリードしつつも、片付け自体は子どもにまかせ、見守ることも大切です。保護者がすべて片付けてしまうと、何がどこにあるのか子どもが把握できなくなってしまうからです。子どもがどのようにしまうのか迷ったときに、手助けをしてあげるというスタンスで十分です。
自分で考えて自分で整理したという体験が、整理整頓への理解を深めるとともに子どものやる気をアップさせるでしょう。
「新しく持ち帰ったもののしまい場所を決めておく」「出したものは決まった場所に戻す」「不要なものは捨てる」といった、整理整頓の基本を理解すれば、やがて子どもだけで整理整頓ができるようなるはずです。
学年ごと、学期ごとの片付けから徐々に毎日の片付け習慣へとつなげ、きれいな机で勉強することを目指していきましょう。