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2024年2月13日

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子どもが給食を食べられないのはどうして? その理由と対策についてご紹介します

栄養バランスを考えて作られている給食は、保護者にとって大変ありがたいものです。ただ、中には給食がなかなか食べられないという子どももいます。子どもが給食を食べられない理由を知り、少しでも食べられるようになるにはどうしたらよいのか考えていきましょう。

子どもが給食を食べられないのは、単なるわがままではない

子どもが給食を食べられないのは、単なるわがままではない

給食が食べられない子どもがいるのはどうしてなのでしょうか。その理由を見ていきましょう。

嫌いな食べ物が多い

嫌いな食べ物が多く、そもそも食べられるものが少ないというケースです。給食に嫌いなものが出てくると、食べるのが嫌になってしまいます。
また、同じ食材でも苦手な味付けのせいで、食べられないということもあるでしょう。

給食の量が多い

盛りつけられた給食の量が多すぎて、食べきれないこともあります。また、盛りつけられた量を見て圧倒され、食欲が落ちてしまう子どももいます。

食べるスピードが遅い

もともと食べるスピードが遅いため、時間内に給食を食べ終えることができないというケースです。給食の時間は15~20分という小学校が多く、急いで食べなければ時間内に食べ終わらないこともよくあります。せかされて食べるのが嫌で、給食を食べたくなくなるという子どももいます。

感覚的に拒否感がある

いちごのつぶつぶが気持ち悪い、トマトの中がドロドロで嫌、揚げ物の衣が口の中で当たって痛いなど、感覚的な理由で給食が食べられないこともあります。普段の家庭での食事と形状や色が違う、異なる味付けに違和感を持ってしまうといったこともあります。
子どもは大人より口腔内の感覚が鋭敏なため、周囲の人には理解しにくく「そんなことで食べられないなんて」と、驚かれてしまうことも多いといえます。

上手に食べられない

噛んだり飲み込んだりする機能が未発達なために、上手に食べられない子どももいます。パンがパサパサしていてうまく飲み込めない、イカやタコが噛み切れないといったケースです。
学齢によっては乳歯の生え変わりの時期で、前歯や奥歯がないせいで食べにくく、給食が嫌になってしまうということもあります。

プレッシャーやストレスを感じている

残さずに食べなければならないことにプレッシャーを感じていたり、以前食べ物を喉に詰まらせたことを思い出して不安になったりしている子どももいます。
また、食べないことを注意されたり強要されたりした経験から、食べること自体がストレスになっていることもあります。

給食が食べられないとき、子どもはこんな気持ちでいる

給食が食べられないとき、子どもはこんな気持ちでいる

子どもが給食を食べないと、保護者は健康のためにきちんと食べてほしい、苦手なものにも挑戦する気持ちを持ってほしい、と思いがちです。では、子どもの方はどのような気持ちでいるのでしょうか。

給食の時間が近づくと不安になる

給食が苦手な子どもは、給食の時間が近づくにつれて、不安な気持ちが高まります。「また、食べられないかもしれない」「みんなは食べているのにどうしよう」など不安が募り、給食が始まる前から落ち着かない気持ちになってしまいます。

劣等感や孤独感を抱えている

多くの場合、子どもは、決められた時間に給食を食べなければならないことを理解しています。そのため食べられない自分に劣等感を抱いていることもあります。また、楽しそうに食事をしている子どもたちの中で、「自分だけが食べられない」と、孤独な気持ちになってしまうこともあるでしょう。

怒られるのではないかと心配している

給食をたくさん食べるのはよいこと、と指導されていると、食べないことが悪いことだと感じてしまうものです。「食べられない自分は悪いことをしている」と考え、怒られるのではないかと心配になってしまいます。実際、先生に注意されることもあるため、給食の時間が苦痛になり、ますます食べられないという悪循環にはまってしまいます。

子どもが給食を食べられるようになるためにできることとは

子どもが給食を食べられるようになるためにできることとは

子どもが給食を食べられるようになるために、できることを考えてみましょう。

食べられない理由を理解する

まずは、どうして給食が食べられないのかを正しく理解することが大切です。子どもが給食を食べないと単なるわがままと思いがちですが、上述の通り、実はいろいろな理由があるのです。それぞれの理由によって、うまく対処したり、少しずつ食べられるように工夫できたりすることもあるはずです。

無理やり食べさせない

「食べなければいけない」と叱って、無理に食べさせることは避けましょう。子どもの中に「無理やり食べさせられた」という嫌な記憶が残り、かえってその料理や食材を受け付けなくなったり、ますます給食が嫌いになったりする可能性があるからです。また、保護者に対してもネガティブな気持ちになってしまうこともあるでしょう。
口腔内機能の発達が未熟な場合は、誤嚥につながるリスクもあります。くれぐれも無理強いはしないようにしましょう。

食事の意味や楽しさを伝える

食事は体の発達に必要なことや、みんなで楽しく食べることが心身の健康につながることなどを説明してあげましょう。食事の大切さを少しずつ理解してもらい、食べることの楽しさがわかるような食育を心がけるとよいでしょう。

苦手な食材の調理方法を工夫してみる

苦手な食材を減らしていくために、家庭での調理方法を工夫してみるのも一つの方法です。生では食べられなかったものを焼いてみる、味付けや形状を変えてみるといった方法で、少しずつ苦手な食べ物を減らしていきましょう。

時間内に食べられるように練習する

時間内に食べきれないことが理由で給食が嫌になっている場合は、家庭でも時間を決めて練習をしてみてはいかがでしょうか。15~20分くらいで食べきる練習を重ねると、食べる順番や盛りつけてもらう適量が、少しずつわかってくるはずです。

学校に相談してみる

多くの場合、学校の先生は、給食が苦手な子の対応にも慣れているものです。一人で悩まず、思い切って担任の先生に相談するのもおすすめです。盛りつけの量を減らしてくれたり、同じように給食が苦手な子同士で班を作って、安心して食べられる環境を作ってくれたりなど、配慮をしてくれるはずです。

学校だけではなく、習い事などにも信頼できる先生がいれば、ぜひ相談してみましょう。学研教室では、経験豊富な先生が、お子さまの成長を長い目で見てサポートしています。子育ての中でお悩みのことがあれば、お気軽に学研の先生に相談してみてください。

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