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2024年3月25日

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小数の割り算が苦手な小学生へ つまずきの原因と計算するときのポイント

小学4~5年生にかけて習う小数の割り算は、子どもにとってやや理解しにくいところがあります。そのため、小数の割り算に苦手意識を持ってしまう子どもは、決して少なくありません。今回は、子どもがつまずきやすい原因と正しい計算の仕方について解説します。

小数点の割り算をするうえで必要な「算数の基礎」とは

小数点の割り算をするうえで必要な「算数の基礎」とは

小数点の割り算で、つまずいてしまうのはどうしてなのでしょうか。計算をするうえで、基礎的な知識を取りこぼしていないか、確認することが大切です。

ひっ算の縦の列をそろえる

計算をするときに縦の列をそろえるのはひっ算の基本ですが、列がずれて計算してしまうというミスは多いものです。小数点が入ると数が多くなって計算の段も増えるため、ひっ算の列がずれると間違えが多くなります。縦の列がそろっていないと、小数点の位置をどこに書いたらよいのか混乱したり、間違えが多いことでひっ算自体に苦手意識を持ったりしてしまいます。

かけ算、引き算のひっ算ができる

割り算をするときには、かけ算と引き算を使います。かけ算と引き算のひっ算が正しくできることも、小数の割り算をするうえではとても重要です。また、意外と盲点になるのが、九九がきちんとできているかということです。小学2年生で習う九九に取りこぼしがあるとは思えないかもしれませんが、よく確認すると九九があやふやだったというケースは案外多いものです。

整数の割り算ができる

小学4年生で習う小数の割り算はわる数が整数なので、小数点をつける位置はわかりやすいはずです。この段階でうまく計算ができない場合は、整数の割り算ができていないという可能性があります。
商を立てるとき、わられる数の中にわる数がいくつ入るかなど、基本的な割り算の計算方法が身についていないと、小数の割り算を計算するのは難しいでしょう。

小数の位をそろえられる

小数の割り算をするときには、わる数とわられる数の位をそろえるため小数点をずらして計算します。初めのうちは、機械的にずらすだけでもよいのですが、位をそろえるということがイメージできないと、小数点の位置を間違えてしまう可能性があります。

文章題から式がイメージできる

文章題を読み解いたうえで、小数の割り算の式を立てるのが難しいということもあります。
たとえば、「長さが2.8mのとき3.4kgの重さの木材があります。この木材が1mのとき重さは何kgでしょうか」という問題などは、頭の中ですぐ計算式に変換するのが難しいものです。わる数とわられる数の関係がうまくイメージできないと、式を立てるのは難しくなってしまいます

小数の割り算をスムーズに計算するための正しい順序

小数の割り算をスムーズに計算するための正しい順序

小数の割り算をするうえでの基礎的な部分を押さえたら、計算の順番をしっかり覚えましょう。

小数わる整数の場合

わる数が整数の場合は、まず小数点を無視して計算してしまいます。たとえば、2.45÷5の場合は、245÷5を計算します。ひっ算にすると、2.45の上に49という商が書けるでしょう。計算が終わったら、わられる数の小数点をそのまま上に持ってきて、0.49とします。

小数わる小数の場合

1.わる数が整数になるよう小数点の位置をずらす

わる数に小数点がついているときは、整数になるよう小数点の位置をずらします。2.8なら小数点を右に1つずらして28に、0.28なら右に2つずらして28にします。

2.わる数でずらした位置と同じだけわられる数の小数点をずらす

次に、わられる数の小数点もずらします。わる数で小数点を1つずらしたのならわられる数も1つ、2つずらしたのならわられる数も2つずらします。
このとき、小数点をずらすことは、数が10倍、100倍になっているということを理解するようにしましょう。わる数を10倍にしたのだから、わられる数も10倍にして位を合わせるということです。これが理解できていると、商やあまりの小数点の位置を間違えることがなくなります。

3.ずらした小数点の位置に商の小数点を書く

ここで、商の小数点を先に書いてしまいましょう。わられる数のずらした小数点をそのまま上に持ってきて、商の小数点を書きます。商の小数点をあとから書くと、間違えるもととなるため、この段階で書いてしまうのがポイントです。
商の小数点の位置が決まったら、割り算の計算をします。

4.あまりが出るときはわられる数の小数点を動かす前の位置に書く

あまりが出たとき、小数点の位置がわからなくなってしまうケースがよくあります。あまりの小数点の位置は、わられる数の小数点を動かす前の位置です。
たとえば、18.7÷4.5の場合、答えは4.1あまり0.25となります。この答えは、18.7の中に4.5が4.1個とあまりが0.25個という意味です。小数点の位置を間違えると、あまりが2.5個になるなどして、現実的ではない数の関係になってしまいます。

・商の小数点の位置は、ずらしたあとの位置
・あまりの小数点の位置は、ずらす前の位置

これをしっかり覚えておくことが大切です。

小数の割り算が苦手なときは、どこでつまずいているのかをよく確認する

小数の割り算は、これまでの学習内容がきちんと理解できていることが前提になっています。子どもが小数の割り算に苦戦しているときには、まずどの段階でつまずいているのかを確認するようにしましょう。理解できていないところをしっかり復習してから、小数の割り算に取り組むことが大切です。

自宅での学習に不安があるときは、学習教室やオンライン学習も1つの方法です。小数の割り算をしっかりマスターしたいとお考えの際は、双方向で細やかな指導を行う学研教室、学研教室オンラインをぜひご利用ください。

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