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2024年6月9日

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子どもの「自制心」を鍛えるには? 鍛えるコツと保護者が注意しておきたいポイントとは

成長途中の子どもはまだまだ自制心が弱く、保護者としては「がまんが足りないなあ」と、心配になってしまうこともあるでしょう。しかし、自制心は日々の生活の中で少しずつ育っていくものです。子どもの自制心を鍛えるコツについて、ご紹介していきましょう。

自分の衝動や欲求をコントロールする「自制心」

自分の衝動や欲求をコントロールする「自制心」

自制心とはどのようなものなのか、また何歳頃から育っていくのかを見ていきましょう。

自制心とは

「自分を制する心」と書く自制心は、セルフコントロールができる状態と言い換えることができます。
腹が立ったときに、大声を出したり泣き叫んだりせず、自分の気持ちを抑えることができる子どもは自制心があるといえます。また、欲しいものがあるときにがまんをする、騒いではいけないところでじっと静かにしているのも自制心のある行動といえます。

自制心が育つのは何歳頃から?

赤ちゃんのときは、おなかがすいたりおむつが濡れたりすると、泣いて自分の気持ちを表します。このように、年齢が低い間は、自分の要求をストレートに表現するものです。しかし、弟や妹が生まれたり集団生活が始まったりすると、自分の要求ばかり通ることは少なくなってきます。概ね、4~5歳頃になると、自制心が育ってくるといわれています。この時期に、自制心を鍛えることを心がけていくとよいのではないでしょうか。

自制心がないと起こりがちな行動とは

自制心がないとがまんすることが難しく、場所をわきまえずに泣き叫んだり、怒り出してしまったりすることがあります。自分の思い通りにならないと不機嫌になり、物事が進まなくなってしまいがちです。

自制心を育てるメリット

自制心が鍛えられると、自分の衝動を抑えることができるため、短絡的な行動を起こしにくくなります。周囲の状況をよく見て、自分がどのように行動したらよいかがわかるようになるのです。また、勉強をする際も集中力を高く保ちやすく、結果的に学力も伸びやすいといえます。

子どもの自制心を鍛えるには「ルール」や「マナー」を教えるのが効果的

子どもの自制心を鍛えるには「ルール」や「マナー」を教えるのが効果的

子どもの自制心を鍛えることは、単にがまんをさせることとは違います。自制心を鍛えるために保護者ができることについてまとめます。

まずは子どもの気持ちを受け入れる

いやなことや不快なことがあったとき、いきなり「がまんしなさい」と言われると、子どもはストレスを感じてしまいます。まずは子どもの気持ちを受け入れ、共感することが大切です。「いやだったんだね」「くやしかったんだね」と、そのときの気持ちを言葉にすることで、子どもは自分自身の感情に気づき、徐々に気持ちをコントロールしていくことができるようになります。

理由をきちんと説明する

子どもが何か欲しがっても「今は買えない」「あげることができない」ということもあるでしょう。そのようなときは、理由をきちんと説明することが大切です。ただ単にがまんをさせるのではなく、なぜ今は買えないのか、時期が来たら買うことができるのかなど、子どもが納得できるように説明します。面倒でもそのつど説明をすることで自制心が育ち、合わせて子どもの論理的思考力もはぐくまれていきます。

ルールのある遊びをする

カードゲームやボードゲームなど、ルールのある遊びには自制心を鍛える効果があります。順番を待たなければならない、なかなか自分の思い通りに進まないといった経験が、セルフコントロールに役立ちます。

公共のマナーを教える

子どもと一緒に外出することは、公共のルールを教えるよい機会です。周囲に人がいることで、子どもも「ここではちゃんとしなければいけない」という意識が高まっていきます。お店に入ったら走り回ったり大声を出したりしないこと、列はきちんと並ぶことなどを教えましょう。

規則正しい生活をする

基本的なことですが、規則正しい生活で心身の健康状態を保つことも大切です。大人でも寝不足のときは気分が落ち着かず、感情をコントロールするのは難しいものです。睡眠と食事をしっかりとって、健康的な生活を心がけましょう。

自制心を養うために、保護者が気をつけるポイントとは

自制心を養うために、保護者が気をつけるポイントとは

大声で怒鳴らない

子どもがわがままを言ったり言うことを聞かなかったりすると、ついつい大声で怒鳴ってしまいがちですが、これはよい方法ではありません。一見、言うことを聞いたように見えるかもしれませんが、怒鳴られると、大人が思う以上に子どもは強い恐怖を感じるものです。恐怖は子どもの思考を停止させ、感情のコントロールを妨げてしまいます。
がまんが必要なときにはできるだけおだやかに、子どもが納得できる言葉でていねいに説明することが大切です。

先回りして指示を出しすぎない

子どもの言動を先回りして指示を出しすぎるのも控えた方がよいでしょう。「○○しなさい」「○○しないと困るよ」などと言い続けていると、子どもは自分自身で考えることをしなくなってしまいます。すると、自制心が必要な場面で、なぜ自制しなければならないのかを、考えられなくなる可能性があります。時間がないときやとっさのときは仕方ないかもしれませんが、できるだけ子ども自身で考えさせ、そのプロセスを待つようにするとよいでしょう。

子どもの気持ちに共感しながら少しずつ自制心を育てていく

子どもは自制心がききにくいものですが、必要以上に焦ることはありません。子どもの気持ちをしっかり受け止め、納得できるようていねいに説明を重ねることで、少しずつ子どもの自制心は鍛えられていくでしょう。

自制心が鍛えられると、学習面にも生活面にもよい影響が現れます。学研教室では、お子さまか納得できるようていねいに説明を重ねながら、学力を伸ばすお手伝いをしています。学習教室をお考えの際は、学研教室をぜひご活用ください。

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