2024年7月5日
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子どもの想像力をはぐくみたい! 生きる力につながる想像力の鍛え方とは
想像力は空想の世界を楽しむだけではなく、人と人とのコミュニケーションや、学習を理解するうえでも必要になる力といえます。想像力の重要性と、不足しているときに起こりがちな困りごと、さらに、想像力を鍛えるためにできることについてご紹介していきましょう。
想像力が豊かだと、コミュニケーション能力や発想力も高まる
想像力はどのような力なのでしょうか。その大切さについて見ていきましょう。
想像力とは
多くの人は「空が飛べたらな」「タイムマシンで未来に行ってみたらどうかな」などと、考えたことがあるのではないでしょうか。現実には見えないものを頭の中で思い浮かべるのが想像力です。たとえ自分が経験していないことであっても、想像の中では自由に考えることができます。
想像力が高いと相手の気持ちに寄り添える
想像力は、単に空想の世界に思いをはせることだけではありません。目の前で起きていることからさまざまに考えを巡らせていくのも想像力です。
想像力の豊かな子は、友達が悲しそうにしていたら「何かつらいことがあったのかな」などと察することができます。また「こんな言い方をしたら、相手が傷つくかもしれない」と考えて、言い方を工夫するといったこともできるでしょう。想像力が高いと相手の気持ちに寄り添って、円滑なコミュニケーションをとることができるのです。
発想が豊かになる
一つの情報からさまざまなことが想像できると、思いもよらないアイデアを生み出す可能性が高まります。今までやったことがなくても、想像を膨らませて「こんな工夫をしたらできるかもしれない」とチャレンジできるようになるでしょう。発想力は、大人になって仕事をするうえでも必要になる力といえます。
想像力が足りないと、視野が狭まり失敗しやすくなることも
想像力が足りないと、どうしても視野が狭くなりがちです。そのせいで、失敗をしてしまうこともあるので注意が必要です。
対人関係のトラブルを生むことがある
想像力の高い子は、何かを伝えるときに相手の気持ちを考えてから発言するため、相手を不快にさせることは少ないといえます。しかし、想像力が足りない子は、相手の気持ちを考えずに自分の言いたいことだけを言ってしまいがちです。そのため、相手を嫌な気持ちにさせたり、傷つけたりしてしまうことがあるのです。悪気なく相手を怒らせて、対人関係面のトラブルを生んでしまうこともあります。
誤った情報を信じやすい
一つの情報からさまざまな可能性を考える力が不足しているため、ものごとを一面的にしかとらえられないところがあります。よい面や悪い面をよく考えずに判断していると、誤った情報をすぐ信じ込んで、失敗したり損をしたりしてしまうでしょう。
新しいアイデアが浮かびにくい
新しいことに取り組むときには、過去の経験だけでは対応できないこともあります。そのようなとき、想像力が豊かな子どもは頭の中でいろいろな可能性を考えて、新しいアイデアを生み出すことができます。想像する力が弱い子は、アイデアが浮かびにくいため、解決策にたどり着くのがむずかしくなってしまいます。
自分の経験したことだけを基準にものごとを判断しがち
想像力が足りないと、自分の知っていることや経験したことの中から答えを見つけ出そうとします。ものごとの判断基準が限られてしまうため、いろいろな可能性を想像することができず、的外れな対応をしてしまうことがあります。
想像力をはぐくむポイントは、子どもがのびのびできる環境を整えること
想像力が身につくと、失敗が少なくなり、トラブルを回避しやすくなります。子どもの想像力を鍛えるには、どのようなことができるのでしょうか。
遊ぶ時間やリラックスできる時間を作る
想像力を育てるには、子どもが一人でゆっくり考える時間が必要です。塾や習い事のスケジュールがぎっしり詰まっていると、なかなか気持ちに余裕が持てないかもしれません。想像力をはぐくむためには、子どもが自由に遊ぶ時間や、のんびりリラックスする時間を確保することが大切です。
子どもの言動を否定しない
子どもの言動や判断が間違っていることもありますが、その都度否定するのは避けた方がよいでしょう。子どもなりに思いついて伝えたことを保護者に否定されると、子どもは自分の考えを言うのが怖くなり、想像することをやめてしまいます。子どもの話を肯定的に受け取り、興味を持って聞く姿勢が大切です。
また、ブロックや積み木などのおもちゃで通常とは違う遊び方をしているときに「使い方が違う」といった指摘もしないほうがよいでしょう。子どもの中に生まれた新しい遊び方を尊重することで、想像力ははぐくまれていきます。
さまざまな体験をさせる
子どもの想像力は、さまざまな刺激に触れることで育っていきます。休暇を利用して旅行や自然体験などを行うのもおすすめです。また、地域の行事や子ども向けのイベントに参加するなどして、普段とは違う人と接したり新しい体験をしたりするのもよいでしょう。
芸術作品に触れる
想像力を養うため、芸術作品に触れるのも効果的です。絵画や音楽などは、子どもの感性を刺激して、想像力を膨らませることのできる芸術です。また、読書や読み聞かせをすると、目や耳から入った情報を頭の中で情景として思い浮かべるため、より想像力をはぐくみやすいといえます。
子どもが楽しく取り組める方法で想像力をはぐくんでいく
子どもの力が伸びていくのは、「楽しい」「おもしろい」と感じているときです。紹介した方法を参考に、子どもが楽しく取り組める方法で想像力をはぐくんでいけるとよいでしょう。
学研教室では、小さな気づきから、さまざまな可能性が広がることをお子さまに伝えながら学習指導を行っています。想像力を鍛えるサポートとして、学研教室をぜひご活用ください。