2025年2月12日
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子どもの得意を伸ばしたい! 「得意」や「好き」から子どもの強みを見つけるために
保護者は、子どもの苦手なところが気になると、それを克服してほしいと思うものです。ただ、苦手なことを克服するために多くの時間を費やすより、得意なことを伸ばす方が子どもにとって望ましい場合もあります。子どもの得意なことを見つけて伸ばしていくには、どのようにしたらよいのでしょうか。
得意なことを伸ばすと得られるさまざまなメリット

子どもの得意なことを伸ばしていくメリットについて、見ていきましょう。
得意なことは「やる気」につながる
苦手なことはなかなか上達しないうえに楽しくないので、「嫌い」というイメージがついてしまいがちです。反対に、得意なことはスムーズにできるので、子どもも楽しく取り組めるものです。楽しいことはさらにがんばろうという気持ちを生み、子どものやる気につながっていきます。
自分の強みがわかっていると自己肯定感が高まる
得意を伸ばしていくことで自分の強みがわかると「これなら誰にも負けない」という気持ちで取り組むことができ、自己肯定感が高まっていきます。自己肯定感が高まると、なにか問題が生じても、自分の得意なことで乗り越えられるのではないかと考えるようになります。得意なことを中心に、前向きに課題へ向き合うことができるようになるでしょう。
自信がつくと苦手なことにも取り組む意欲が出てくる
苦手なことにいきなり取り組むよりも、得意なことで自信をつけてから取り組むと、思った以上にがんばれることもあります。自分に自信がつくと、多少苦手なことも「やってみたらできるかも」と考えられるようになるからです。得意なことが、子どもの全体の力を引き上げてくれるのです。
「自分らしさ」がわかると他者への理解も深まる
自分の得意なことを伸ばすと、子どもはそれが「自分らしさ」だと気づくようになります。自分らしさがわかると他の人の「その人らしさ」も理解できるようになっていきます。お互いの理解が深まり、良好な人間関係を築いていくこともできるようになるでしょう。
子どもの「伸ばしたいところ」を見つけるには?

得意なことを伸ばすメリットはわかったものの、どのようなところを伸ばしたらよいのか判断しにくいということもあるかもしれません。子どもの強みがどこにあるのか、その見つけ方をご紹介します。
子どもの性格に注目する
子どもの強みを見つけるために、まずはその性格に注目してみてはいかがでしょうか。人前でも物怖じせずに発言できる、好きなことには長時間熱中できる、誰に対しても親切に接することができるなど、子どもなりのよさが必ずあるものです。子どものよい面を認め、伸ばしていけるとよいでしょう。
子どもが興味を持っていることを知る
子どもは、興味のあることには集中して取り組むことができるものです。集中力が続くことは、能力を伸ばすうえで必要な力といえます。子どもの興味を知ることが、子どもの力を伸ばすことへとつながります。
子どもの話をよく聞く
子どもが話しかけてきたときには、しっかり話を聞くことも大切です。忙しいと子どもの話を聞き流してしまうこともあるかもしれませんが、食事の後や寝る前など、時間を見つけて子どもの話を聞くようにしてみましょう。その中から、子どもが好きなことや興味を持っていることなどがわかり、伸ばしていけるところが見つかるはずです。
周囲の人との関わり方をよく見る
きょうだいや友達などとの関わり方を見ていると、子どもの得意なところやよいところが見えてくることがあります。相手を喜ばすことが好き、教えるのが上手、年下の子どもにやさしいなどの関わり方から「あなたのここがいいところだね」と伝えてみるとよいでしょう。
他者からの評価を参考にする
毎日子どもと一緒に過ごしていると、子どものよさを当たり前だと感じて見過ごしてしまうこともあります。友達や友達の保護者、先生など周囲の人からの評価を意識してみるのもおすすめです。「こんなことができてすごいね」「○○ちゃんはこれが好きなのね」など、他者のことばから子どもの伸ばしどころを見つけることができます。
得意なことを褒める
子どもは保護者からの声かけで、やる気がぐっとアップします。得意だと思っていることを褒められるとますますやる気が出てくるはずです。上手に取り組めていることを褒めると、子どもの力は一段と伸びていくでしょう。
「得意」「好き」から次の展開を示す
運動が得意なら子どもに合いそうなスポーツをすすめる、「絵を描くのが好き」という子どもに作品展への出品をすすめるなど、「得意」「好き」から、保護者が次の展開を示すのも一つの方法です。「今はやりたくない」ということもあるかもしれませんが、保護者がすすめるような道もあることを知っていると、それが子どもの力を伸ばすきっかけになることもあるでしょう。
まんべんなく、なんでもできることがすべてではない
何ごとも、まんべんなくできることがよいことだと思いがちですが、苦手なことにこだわり過ぎると、子どもにストレスを与えることもあります。
得意なことや好きなことに楽しく取り組みながら、子どもの力を伸ばしていけるとよいでしょう。
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