2025年3月3日
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失敗から学び、次へとつなげていくために 子どもが失敗したときの前向きな対応方法とは
人は誰しも失敗をするものであり、失敗から学ぶことも多いものです。ただ、中には失敗を怖がって、なかなかチャレンジできないという子どももいます。失敗を経験する重要性や子どもが失敗を恐れる理由、また、子どもが失敗したときの適切な対応についてまとめます。
失敗を経験すると、やり抜く力や立ち直る力が身につく

失敗は決して悪いことばかりではありません。その大切さについて見ていきましょう。
失敗することが次につながる
失敗することで改善点がわかり、次へとつなげていくことができます。たとえば、サッカーの試合でシュートをはずしてしまったとき、次のチャンスでは、どこを狙ったらよいのか気をつけながらプレイするようになります。このように、失敗することが次の成功へとつながっていくのです。
やり抜く力が鍛えられる
子どもが成長していく過程では、困難なことやものごとがスムーズに進まないことが必ず出てくるものです。失敗から立ち直った経験があると、多少の困難があっても、その経験を活かして乗り越えていくことができます。失敗の経験を積み重ねることで、あきらめずにやり抜く力が鍛えられます。
チャレンジしたことの証になる
失敗をしたということは、子どもが頑張って何かにチャレンジしたということです。まずは、チャレンジした勇気が素晴らしい」という見方をしてみましょう。保護者が失敗よりも勇気に注目してくれれば、子どもももう一度頑張ってみようという気持ちになるものです。
立ち直る力が身につく
失敗の経験が少ないと失敗したときのショックが大きく、立ち直るのに時間がかかってしまいがちです。「失敗してもやり直せば大丈夫」という経験をすることで、立ち直る心の強さを身につけていくことができるのです。
小さな失敗が大きな失敗を防ぐ
小さな失敗を積み重ねていると、「次は失敗しないようにしよう」と注意しながら、ものごとに取り組めるようになります。その姿勢が、大きな失敗を防ぐことにもつながります。
強く怒られた・恥ずかしい思いをしたなどの経験が、失敗を怖がる原因になることも

失敗は子どもの成長にもつながりますが、なかには失敗を恐れる子どももいるものです。子どもはなぜ失敗を恐れるのでしょうか。
失敗したときに強く怒られたことがある
何か失敗したときに強く怒られた経験があると、子どもは失敗することが怖くなってしまいます。「失敗したら怒られる」と思うと、挑戦する気持ちもおきなくなるでしょう。大人が思う以上に、子どもは怒られることに恐怖を感じるため、十分な注意が必要です。
恥ずかしい思いをしたことがある
過去の失敗で、笑われたりからかわれたりして恥ずかしい思いをした経験がある子どもは、失敗を恐れることがあります。周囲の人に悪気がなくても、「もうあのような恥ずかしい思いはしたくない」と心の傷になっていることもあります。
自分の評価が下がることへの不安が強い
「失敗する自分は保護者に愛されないのではないか」という不安を抱いている子どももいます。失敗することで、自分の評価が下がるのではないかという不安があると、失敗することが怖くなってしまいます。
子どもが失敗したときの、保護者の適切な対応とは

子どもが失敗したとき、保護者はどのように対応するのが望ましいのでしょうか。失敗を次の挑戦へ活かしていくためにできることをまとめます。
結果だけではなく、頑張った過程を褒める
褒められることはうれしいものですが、結果だけを褒めていると、子どもは「失敗したら褒められない」と思うようになってしまいます。褒めるときには、結果に至るまでの努力を褒めるように心がけましょう。頑張っている自分を保護者が見守っていてくれたことで子どもは安心し、それがもう一度チャレンジしようという気持ちへとつながります。
失敗は誰にでもあると伝える
大人に比べてまだ経験の少ない子どもは、1度の失敗で大きなショックを受けてしまうこともあります。ただ、1回失敗したからといって、何もかもがうまくいかなくなることはほとんどありません。失敗は誰にでもあり、何度でもやり直せるということを子どもに伝えましょう。
もう一度やってみるように励ます
失敗をしても、もう一度やってみたらうまくいくこともあるものです。また、継続することで成功につながることもあるでしょう。すぐにあきらめず、もう一度やってみるように、明るく励ますことも大切です。
気持ちをリセットするように働きかける
いつまでも失敗したことにとらわれていると、本来できることもできなくなってしまいます。そのような場合は、気分転換に外出したりおいしいものを食べたりして、気持ちをリセットするように働きかけることも必要です。
失敗した理由を考える
失敗から学びを得るには、なぜ失敗したのかを考えることも大切です。子ども一人では難しい場合は、どこを改善すればよいのか一緒に考えてみてはいかがでしょうか。保護者の冷静な視点が、子どもの意識を変えるきっかけになることもあります。
子どものときに小さな失敗を経験しておくことが大切
大人になってからの大きな失敗を避けるうえでも、子どものときに小さな失敗を経験しておくことはとても大切です。子どもが失敗しないように先回りし過ぎず、失敗は悪いことではないと意識して、子どもの成長を見守っていきましょう。
学研教室では、失敗しても前向きに取り組めるような指導を心がけています。お子さまが自信を持って学習に取り組めるよう、学研教室をぜひご活用ください。