2025年3月9日
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子どもの個性を見つけるには? 個性の探し方と伸ばし方を解説します
子どもの個性を見つけ、伸ばしていきたいと考える保護者は多いことでしょう。一方で、個性の見つけ方や伸ばし方がよくわからないというお悩みを抱える方も多いものです。子どもが個性を活かして幸せに生きていくには、どのようにしたらよいのでしょうか。
個性を認めて伸ばすことが、子どもの成長につながる

まずは、個性とは何か、また、個性を伸ばしていくメリットについて解説します。
個性とは
個人が持っている性格、特徴、持ち味などを個性といいます。わかりやすく言うと「その子らしさ」ということになるでしょう。生まれつき子どもが持っているものもあれば、育っていく環境の中で育まれるものもあります。
自己肯定感がアップする
個性を認めると、子どもは自分に自信が持てるようになります。自分の考えていることや行動を肯定的に受け入れてもらえると、「自分はこれでいいんだ」と、思えるようになるからです。自己肯定感がアップすると、何ごとにもチャレンジしてみようという前向きな気持ちが生まれ、より能力を発揮しやすくなるでしょう。
自分らしさが理解できる
子どものうちは、自分の個性をよくわかっていないことも多いものです。周囲から個性を認めてもらうと、自分のよさに気づき、それが個性だということが理解できるようになります。自分らしさがわかると、周囲に流されることなく主体的に行動できるようになるでしょう。
子どもへの接し方がわかる
子どもの個性が見つけられると、保護者はより深く子どものことを理解できるようになります。たとえば、なかなか行動しようとしない場合、いろいろなことを慎重に確認する性格の子どもだと保護者が理解できていると、急かさずに子どものペースを尊重し、準備時間を少し長めにとることで、イライラせずに対応できるようになるでしょう。
子どもが好きなことや得意なことの中から個性を発見する

子どもの個性はどのように見つけたらよいのでしょうか。保護者が子どもの個性を見つけるヒントとなるものをご紹介します。
子どもの好みをよく観察する
ゲーム、アニメ、マンガなどは、多くの子どもが好むものですが、子どもによって好きなものは異なります。好みをよく観察することで、子どもの個性が見えてくることがあります。どのような世界観のゲームが好きなのか、アニメやマンガでどのようなキャラクターに惹かれるかを、よく観察するとよいでしょう。
好きな教科や得意な教科に注目する
学校での学びも、子どもの個性を見つける手がかりとなります。たとえば、算数が好きであれば論理的な思考力が優れている、国語が好きであれば想像力が豊かという個性があるかもしれません。図工、体育、音楽などの成績からも、子どもの好きなことや得意なことを見つけられるでしょう。
遊んでいる様子を見る
友だちと遊んでいる様子からも、子どもの個性を発見することができるはずです。いつも輪の中心になっているのであれば、リーダーシップがとれるタイプなのかもしれません。また、いつの間にか一人で集中しているようなら、一つの事柄に打ち込むことができるタイプという可能性もあります。
周りの人の評価を参考にする
いつも一緒にいると、わが子のよさに気づきにくいこともあります。ときには、友だちや先生からの話を聞いてみるのもよいでしょう。「落ち着きがない」と思っていたところが、周りの人からは「すぐ行動に移せる」というポジティブな評価になっていることもあります。家では感じられない子どものよさを再発見できることでしょう。
子どもに合った習い事の中から見つける
習い事の中で、子どもの個性が発揮されることもあります。大切なのは、大人の意向でやらせているものではなく、子どもが好きで取り組んでいるものということです。好きな習い事であれば、普段の生活では見られない豊かな表現力を見せたり、子どもなりの創意工夫をしていたりする姿が見られるはずです。
子どもの個性を伸ばす保護者の関わり方とは

子どもの個性を伸ばすためには、どのような関わり方をすればよいのでしょうか。適切な関わり方について考えてみましょう。
主体性を尊重する
子どもがやりたいと思ったことをのびのびさせることで、子どもの個性は育まれていきます。あまり世話を焼き過ぎず、子どもの主体性を尊重するようにしましょう。
集中しているときは邪魔をしない
子どもの個性を伸ばすには、子どもの集中力を途切れさせないことも大切です。子どもが何か一つのことに夢中になっているときに、「勉強しなさい」などと声をかけるのは避けた方がよいでしょう。集中しているときはできるだけ邪魔をしないよう、心がけることも大切です。
人と比べない
他の子どもと比較すると、うまくできなかったときに劣等感を抱いてしまうことがあります。すると、せっかくの個性が伸び悩んでしまうこともあるのです。個性は必ずしも「人より秀でていること」ではありません。勝ち負けではなく、その子らしさが個性なのです。
短所を長所として見る
子育てをしていると、どうしても子どもの短所に目が向いてしまい、早く直さなければと思いがちです。しかし、短所と長所は表裏一体です。頑固な性格の裏返しは、あきらめずに頑張るという長所になるでしょう。短所を長所として見ることで、子どもの個性を伸ばしていけることもあります。
ありのままの子どもをよく観察したうえで、個性を見つけ伸ばしていく
人は誰もがその人らしい個性を持っているものです。個性を活かすことは、子どもが充実した人生を送ることにもつながります。ありのままの子どもの姿をよく観察し、個性を見つけ伸ばしていけるとよいでしょう。
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