2025年3月16日
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子どもの緊張を和らげるには? 緊張してしまう理由とその対処方法とは
人前に立つと緊張してしまい、うまく実力が発揮できないという子どもがいます。そんな子どもの様子を見ていると、ハラハラしたり不安になったりしてしまうでしょう。今回は、子どもが緊張してしまう理由と、保護者がサポートできることについて考えていきます。
「失敗が怖い」「初めてのことへの不安」などが、子どもの緊張を高める

子どもが緊張してしまうのはどうしてなのでしょうか。理由として考えられることをまとめます。
完璧にやらなければならないと思っている
まじめな子は、何ごとも完璧にやらなければならないと思う傾向にあります。そのため、保護者や先生、友達などが見ている前で、絶対に失敗してはいけないという気持ちが強くなり、プレッシャーになっているのです。また、十分にできているという自信がないまま本番に臨んでいると、不安が大きくなりさらに緊張感が高まります。
失敗したことがある
大切な試合でミスをした、頭が真っ白になって途中で演奏を止めてしまったなど、過去に失敗したことがあると、子どもは「また失敗するかもしれない」という不安が強くなります。ミスを責められた、恥ずかしい思いをしたなどの経験があると、「また、同じことが起きたらどうしよう」という不安が募り、緊張してしまいます。
状況がどうなるかわからないことへ不安を感じる
初めての場に臨むときは、状況がどうなるかわからない不安が大きいものです。先の見通しが立たないと、大人でも不安になるのではないでしょうか。初めての運動会、初めての発表会などでは、どうしても緊張感が高まるものです。
ギャラリーが多くなり視線を強く感じる
普段少ない人数の中で練習をしていると、発表の場で急にギャラリーが増えたときに、人の視線を強く感じてしまうものです。大勢の人に見られていると思うと体がこわばり、思うような力が出せなくなってしまいます。
子どもが緊張しているとき、保護者がフォローできること

緊張しやすい子どもには、どのようなフォローが必要なのでしょうか。保護者ができることについて解説していきます。
できていることをこまめに褒める
緊張しやすい子どもは、「うまくできないかもしれない」「笑われるかもしれない」などの不安を抱えていることが多いものです。子どもに自信を持ってもらうためには、日ごろからできていることをこまめに褒めるよう心がけましょう。保護者のポジティブな声かけが子どもの自信となり、緊張感を和らげます。
練習を積み重ねる
「失敗が怖い」という気持ちが緊張感を高めている場合は、失敗しないよう練習を積み重ねておくことが大切です。何度もくり返し練習することでミスをしにくくなるとともに、「あれだけ練習したんだから大丈夫」と自信を持つこともできるでしょう。
「知らないこと」を事前に調べておく
初めて経験することに対しては、事前に下調べをしておくのがおすすめです。たとえば、ピアノの発表会なら会場の下見をする、他の人のコンサートを観るなどしておくと、当日の状況がなんとなくイメージできるものです。まったく未知なものに向かうよりも、いくらか気が楽になるはずです。
子どもの気持ちを受け止める
「緊張している」という子どもの気持ちをそのまま受け止めることも大切です。信頼している保護者に自分の気持ちを受け止めてもらえると、子どもは安心することができます。まずは「緊張しているんだね」と受け止め、「いっぱい練習したから思い切ってやってみよう」と励ますようにするとよいでしょう。
その場から離れるなどして気分を変える
緊張が強いときには、いったんその場から離れるなどして気分転換するのも一つの方法です。緊張すると体もこわばってしまうので、深呼吸やストレッチをするのもおすすめです。
かえって緊張感を高めてしまうNGな声かけとは
保護者が子どものためと思ってしていることが、かえって子どもを追い込んでしまうこともあります。気をつけておきたい声のかけ方について確認しておきましょう。
「リラックスして」と言う
「リラックスして」「緊張しないで」という声かけは、あまり効果がないといわれています。子どもの中に「緊張する自分がいけない」という気持ちが生まれ、かえって緊張感を高めてしまうからです。まずは「緊張するね」「ドキドキするね」などと子どもの気持ちに寄り添う姿勢を見せることが大切です。
「それほどのことじゃない」と否定する
大人からすると緊張するほどのことではないのに、子どもが極端に緊張してしまうこともあるものです。そのようなときは、つい「それほどのことじゃないよ」と言ってしまいがちです。子どもを安心させようと言ったつもりでも、子どもは「それほどのことじゃないのにこんなに緊張してしまうなんて」と思い、より気持ちが不安定になってしまいます。
場数を踏む・十分に準備をすることが、緊張感を軽減する助けとなる
子どもが成長していく中でいろいろな経験を積み、場数を踏んでいけば緊張しなくなることもあるものです。また、十分な準備や反復練習をしておくと、多少緊張していても自分の力をしっかり発揮できるようになるでしょう。
「あなたなら大丈夫」という温かいまなざしで子どもを見守り、その自信を育んでいくことが大切です。
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