2025年3月18日
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子どもが「挑戦する心」を持つために家庭でできる関わり方とは
子どもには、何ごとにも積極的に挑戦してほしいと願う保護者は多いでしょう。ただ、なかには挑戦をためらってしまう子どももいます。子どもがなかなか挑戦できない理由と、挑戦する力を身につけるために保護者がサポートできることについてまとめます。
子どもはもともと好奇心が強く、挑戦する力を持っている

何かに挑戦することは、子どもを大きく成長させるよい機会となります。挑戦することの大切さと、子どもがなかなか挑戦できない理由について考えてみましょう。
挑戦する力とは
与えられた課題や設定した目標に向かって、積極的に取り組めることが挑戦する力です。少しハードルが高くても、挑戦してみようと思う気持ちは、子どもの成長に欠かせないものといえるでしょう。ものごとに挑戦するには、失敗を恐れない強い気持ちが必要になります。
子どもは本来挑戦する心を持っている
何かに取り組んでみて失敗をしたり、周囲から「それは無理だよ」と言われたりする中で、子どもは徐々に挑戦することに臆病になっていきます。しかし、子どもは本来好奇心が強く「やってみたい」という気持ちを持っているものです。その気持ちを失わせないことが大切です。
失敗から立ち直る力が次の挑戦につながる
多くの人は、失敗するより成功する方がよいと考えます。保護者としても、なるべく子どもには失敗しない人生を歩んでほしいと思うことでしょう。ただ、失敗しないと気づかないことも多く、それが子どもの強い心を鍛えることにもつながります。失敗しても立ち直る力を身につけることで、再び挑戦することができるようになっていくのです。
情報化社会と「挑戦すること」との関係
情報化社会の影響で、間違いや失敗があっという間に世間に広まることが多くなりました。そのため、「間違えてはいけない」「失敗してはいけない」という雰囲気が、挑戦する勇気に影響を与えていることも考えられます。また、保護者がこういった社会の雰囲気を気にし過ぎて、子どもの挑戦にブレーキをかけてしまうケースもあるでしょう。
子どもが挑戦できるようになるために、心がけておきたい考え方とは

子どもが挑戦する気持ちを持つために、心がけておきたい基本的な考え方をご紹介します。
自分の力を信じる
「自分には無理」「できるはずがない」という気持ちのままでは、なかなか挑戦する勇気が持てないものです。挑戦をするには「自分ならできる」という自己肯定感を持つことが重要です。自分を信じる力があれば、難しい状況でも前向きに取り組むことができるはずです。
失敗は「新しいことを学ぶための通り道」と考える
失敗を怖がると挑戦することは難しくなってしまいます。「失敗は悪いこと」と考えず、「新しいことを学ぶための通り道」と考えることが大切です。保護者自身もそのように考えると余裕を持って子どもに接することができるようになり、子どもも「失敗しても大丈夫なんだ」と思って再度挑戦する気持ちになるはずです。
リカバリーの方法を知る
失敗したとき、どのように対処するのか、その方法を知ることも大切です。リカバリーの方法があることを知っていれば、挑戦へのハードルはぐっと低くなるでしょう。
スモールステップの大切さ
5メートルしか泳げない子どもに、いきなり「50メートル泳げるようになろう!」と言っても、挑戦しようという気持ちにはなりにくいものです。「まずは、10メートルを目指そう」と無理のない目標を立てることで、「それくらいならできるかもしれない」と挑戦する気持ちが湧いてきます。スモールステップで挑戦を続け、小さな成功体験をたくさん積んでいくことが大切です。
「挑戦してみよう」という気持ちを引き出す家庭での関わり方

「挑戦してみよう」という勇気を持つために、家庭ではどのような関わり方をしたらよいのでしょうか。
失敗しても大丈夫と伝える
まずはたいていのことは失敗してもやり直せる、ということを子どもに伝えましょう。そのためには、保護者が子どもの失敗を責めない姿勢を持つ必要があります。失敗したことよりも、うまくできていたことやがんばっていたことに注目し、「ここはうまくできていたね」と、褒めることで子どものやる気を引き出します。
改善点を振り返り、次の挑戦につなげる
失敗したときには、その原因や改善した方がよいことを子どもと一緒に話し合ってみましょう。保護者と一緒なら、子どもも冷静に振り返ることができるため、気持ちを切り替えやすくなります。冷静な分析が次の挑戦につながります。
前向きな言葉を用いる
保護者の言葉は、子どもに大きな影響を与えます。普段から「あなたならできる」「きっとうまくいく」といったポジティブな表現で伝えると、子どもも「自分はできるんだ」という前向きな気持ちを持つことができます。保護者に信頼されているという感覚は、子どもの「挑戦してみよう」という勇気を支える大きな力となります。
子どもの主体性を尊重する
子どもが「やってみたい」と言ったことに対して、「それはダメ」「難しいからやめた方がいい」などと言うのは避けましょう。保護者から否定されると「自分には無理なんだ」と自信を失くして、挑戦することをあきらめてしまうかもしれないからです。できる限り、子どもの主体性を尊重することが大切です。
保護者の経験談が、子どもの挑戦する心を後押しすることもある
子どもがなかなか踏み出せないでいるときは、保護者の経験を話すのも効果的です。「子どものころはうまくできなかった」など自分の経験を話すと、子どもは保護者も自分と同じような思いをしたのだと安心することができます。怖がることはないという気持ちが、子どもの「挑戦してみよう」という勇気を生み出してくれることでしょう。
学研教室では、お子さまが難しい課題にも積極的に取り組めるよう丁寧にサポートを行っています。挑戦する心を育みたいとお考えの際には、学研教室をぜひご利用ください。