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2025年4月1日

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小学校の「クラス替え」の決め方とは 保護者の要望は聞いてもらえる?

子どもを取り巻く環境が大きく変化するクラス替えは、どのような基準で決められているのか、保護者としては気になるものです。クラス替えの目的やクラス分けの方法、さらに、保護者の要望が通るのか、といったさまざまな疑問について解説します。

クラス替えには、新たな人間関係の中で子どもの成長を促す目的がある

クラス替えには、新たな人間関係の中で子どもの成長を促す目的がある

そもそもクラス替えは、どのような理由で行われるのでしょうか。その目的について見ていきましょう。

新しい先生や友達と出会うため

クラス替えの大きな目的は、新しい先生や友達と出会い、人間関係を広げていくことにあります。慣れ親しんだ友達と過ごすのは心地よいものですが、同じ人間関係が続くと新しい視点を持ちにくくなることもあります。新しい人との出会いの中でさまざまな刺激を受け、子どもはより大きく成長していきます。また、異なる環境に適応していくことで、子どもの社会性を伸ばしていくこともできるでしょう。

クラス替えで問題が解決することもある

クラスの中で折り合いのよくない相手がいた場合、クラス替えによって問題が解決することがあります。波長の合わない相手と離れられるのは、クラス替えのメリットといえます。また、自身のキャラクターが固定化してしまい、そこから逃れられなくなっている子どももいます。そのような場合も、クラス替えをすることで新たなスタートを切ることができるでしょう。

不公平感を減らす

先生の学級運営によっては、「隣のクラスではやっているのに、うちの子のクラスではやっていない」「うちのクラスだけ学習進度が遅い」などの、不公平感が生じることがあります。また、先生と子どもの相性が合わないと感じる保護者もいるようです。クラス替えには、このような不公平感を減らす意味合いも含まれています。

クラスによって大きな差が生じないよう、バランスを考えて行われるクラス分け

クラスによって大きな差が生じないよう、バランスを考えて行われるクラス分け

クラス替えをする際、先生方はクラス間のバランスを考えながら分け方を決めていきます。どのようなことに配慮しながらクラス分けがされているのか、ご紹介していきましょう。

クラス分けを決めるのは誰?

新しいクラスを決めるのは、子どもの学年を担当している先生方が中心になります。たとえば、新3年生のクラスを決めるのは、現2年生の先生方ということになります。子どもたちそれぞれの性格や特性、人間関係などがわかっているからです。合わせて、体育や音楽など、教科を担当している先生がメンバーに入ることもあります。
一般的に2~3月ごろにかけて話し合いが重ねられ、3月の半ばごろに新しいクラス分けが決まることが多いといわれています。

新1年生のクラス分け

新1年生は小学校での前年度の情報がないため、保育園や幼稚園からの申し送りや、就学時検診の際に得られた情報などをもとにクラス分けが行われます。小学1年生の場合、生まれ月による差も大きいため、4月生まれの子どもと3月生まれの子どものバランスをとることもあります。また、登下校の安全を考慮して、居住地域なども参考にします。

クラス分けをするときの要素

バランスのとれたクラス分けをするために、先生方が参考にしているいくつかの要素についてご紹介します。

学力・成績

クラスによって、学力や成績に大きな差が出ないような配慮がなされます。詳細は学校によって異なりますが、国語・算数・理科・社会の成績を参考に、バランスを考えながら振り分けることが多いようです。また、体育や音楽の成績を参考にするというケースもあります。

支援やアレルギー対応など個別の事情

心身の特性など、支援が必要な子どもが一つのクラスに偏らないようにすることも大切です。また、アレルギー対応が必要な子どもなども複数のクラスに分散させ、素早く適切な対応がとれるようにします。

双子などのきょうだい関係

双子や三つ子、きょうだいが同じ学年にいる場合は、別のクラスに分けることが多いようです。同じクラスの中で、きょうだい同士が比較されることを避ける意味があるといわれています。

リーダーシップがとれる子

児童会活動などの際に偏りが出ないよう、リーダーシップのとれる子どもをそれぞれのクラスに分散させることもあります。

運動ができる、ピアノが弾けるなど

運動能力や体格なども、クラス分けに影響します。運動会の際、クラス対抗の種目がある 場合に運動神経のよい子どもが集まっているクラスだけが有利にならないようにするためです。
また、音楽会や合唱コンクールなどでピアノを演奏することを考え、ピアノが弾ける子どもが一つのクラスに固まらないよう配慮することもあります。

別のクラスにした方がよいと判断される場合

何らかのトラブルがあった子ども同士は、別のクラスにした方がよいと判断されます。また、一緒にいるとブレーキが利かなくなって、ふざけ過ぎてしまうような子ども同士も分けられることが多いようです。保護者同士がトラブルになっている場合もクラスを分け、保護者会などで一緒にならないよう配慮します。

保護者からの要望が反映されないケースと反映されるケース

保護者からの要望が反映されないケースと反映されるケース

クラス分けをするとき、学校に要望を出したいとお考えの保護者もいるかもしれません。保護者の要望は、どこまで聞いてもらえるのでしょうか。

納得できる理由がない場合は難しい

基本的に、学校側が納得できるような理由がない場合は要望が通りにくいでしょう。「○○さんと仲がいいから一緒にしてほしい」「○○さんとは別のクラスがいい」といった理由では、希望が通らないことが多いといえます。

何らかの事情がある場合は要望が通ることも

一方で、「それならクラスを分けた方がよい(または一緒にした方がよい)」と学校側が納得する理由があるときは、要望が通ることもあります。
たとえば、いじめに遭っていて子どもの登校に支障がある、保護者同士が揉めていて顔を合わせない方がよいなどの場合は、配慮してもらえる可能性があります。いじめなどのトラブルは学校が気づいていないこともあるため、相談してみることをおすすめします。

環境の変化は、子どもの新たな可能性につながる

クラス替えは、さまざまなことに配慮しながら行われています。今までと環境が変わることに不安を覚えるかもしれませんが、新たな出会いがさまざまな可能性を秘めていると前向きにとらえ、子どもの成長を見守っていけるとよいでしょう。

クラス替えをしたばかりのときは、子どもも不安を抱えていることがあるかもしれません。そのようなときは、きめ細かい対応のできる学研の先生に相談されてみてはいかがでしょうか。お子さまの健やかな成長をサポートする学研教室を、ぜひ上手にご活用ください。

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