2025年4月3日
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友達を作るにはどうしたらよい? 小学生の友達作りのポイントと保護者がサポートできること
保護者にとって、子どもが学校で友達と仲良く過ごせているかどうかはとても気になるものです。そんな中、子どもから「友達を作るにはどうしたらいいの?」と聞かれたら、心配になってしまうでしょう。友達作りのコツと、保護者がサポートできることについてまとめます。
子どもが友達作りに悩んでしまうのはどうしてなのか

子どもが友達作りに悩んでしまうのは、決して珍しいことではありません。うまく友達ができない理由について考えてみましょう。
年度はじめで不安になっている
学年が変わった年度のはじめにクラス替えがあり、うまく友達が作れるかどうか不安になっている子どもは多いものです。仲のよかった友達と別のクラスになってしまった、知らない子に自分から話しかけられないといったことで、なかなか友達ができないと感じているのかもしれません。
スマートフォンやゲーム機の影響
生まれたときから身近にスマートフォンやゲーム機がある今の子どもたちは、電子機器を使って一人で遊ぶことに慣れています。その影響もあり、対面でのコミュニケーションに苦手意識を持つ子どもも増えているようです。対面コミュニケーションが苦手な子どもは、友達作りに難しさを感じやすいでしょう。
引っ込み思案な性格
性格的に引っ込み思案な子どもは、友達作りに悩みを抱えがちです。引っ込み思案な子どもは、自分から友達に話しかけることが難しいからです。誰かから話しかけられるのを待っているうちに、周囲にグループができてしまい、ますます入っていけないという状況になることもあります。
友達作りの基本は「あいさつ」 まずは自分から声をかけてみる

友達を作るには、いくつかのステップが必要です。友達作りのポイントについて見ていきましょう。
あいさつをする
元気よくあいさつすると場の雰囲気が明るくなり、相手も好感を持って迎えてくれるようになります。特に友達になりたい子には「○○さん、おはよう」と、名前を入れてあいさつするのがおすすめです。自分の名前を呼んでもらうと、その相手に対してより親しみを感じるからです。また、何かしてもらったときには「ありがとう」、間違えたときや迷惑をかけたときには「ごめんなさい」と素直に言うと、信頼関係が深まり親しくなりやすいといえます。
席が近い子に声をかける
「たまたま席が前後だったから」「隣の席になったから」という理由で友達になるケースは、案外多いものです。クラス替えや席替えをしたときに、席が近くなった子に自分から声をかけるようアドバイスしてみましょう。
好きなことが似ている
趣味や好きなことをきっかけに、友達になることもあります。たとえば、自分の好きなキャラクターのグッズを持っている子を見つけたら「このキャラクターが好きなの?」と、話しかけるきっかけになるでしょう。また、新学期の自己紹介で積極的に自分の好きなことを話すと、同じ趣味の子が話しかけてくれる可能性もあります。
相手のすごいと思うところを褒める
勉強がよくできる、運動が得意など、相手のすごいところを褒めるのもおすすめです。「すごいね」と言われるとうれしくなり、褒めてくれた相手に心を開きやすくなります。また、上手にできることに対して「どうやったらそんなにうまくできるの?」と、質問してみるのも一つの方法です。得意なことを質問されると詳しく話をしたくなり、会話も弾むはずです。
子どもの友達作りのために、保護者がサポートできること

子どもに友達作りについて相談されたとき、保護者はどのようにサポートしたらよいのでしょうか。家庭でできることについてまとめます。
家庭でのあいさつを大切にする
子どもが人前でスムーズにあいさつできるよう、家庭でのあいさつを大切にしましょう。保護者が「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」「ごめんね」などのあいさつをしていると、子どもも「こういうときにはこう言えばいいんだ」ということがわかり、自然とあいさつができるようになっていきます。
家族以外の人と触れる機会を作る
近年は核家族化が進み、子どもが家族以外の人と接する機会が減っています。集団の中で会話をする習慣がないと、友達に話しかけるのも難しくなってしまうでしょう。地域の集まりなどに積極的に参加して、家族以外の人と触れる機会を作ることも大切です。
保護者が人と接する姿を見せる
子どものお手本になるよう、保護者自身が人と接する姿を子どもに見せることを心がけましょう。近所の人や先生、買い物に行ったときのお店の人とのやり取りなどが、子どもにとって人に話しかける際のロールモデルとなります。
習い事を活用する
習い事を活用して、まずは学校以外の場で友達を作るのもよいでしょう。習い事の場は、子どもの好きなことや興味のあることが共通しているため、よりコミュニケーションがとりやすいといえます。習い事で友達ができると自信がついて、学校でも緊張せずに人と接することができるようになるでしょう。
友達は学校以外のところで作ってもよいし、たくさんいなくてもよい
子どもから「友達ができない」と相談されると心配になってしまいますが、あまり心配し過ぎると逆効果になることもあります。「友達できた?」「友達は何人いるの?」などとしつこく聞いていると、子どもは「友達ができないのは悪いこと」「友達はたくさん作らないといけない」と焦ってしまい、なかなか友達ができない自分に自信が持てなくなってしまうこともあります。
ただ、柔軟に考えれば、学校以外のところで友達を作ってもよいし、人数が少なくても信頼できる友達とつき合えればそれでよいのです。友達作りのポイントをアドバイスしながら、家庭でできるサポートを行い、気長に子どもを見守っていく姿勢を心がけるとよいでしょう。
学研教室では、少人数の落ち着いた雰囲気の中で、一人一人の個性を大切にしながら学習指導を行っています。友達作りの一助として、学研教室をぜひご活用ください。