2025年5月1日
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成長に伴って変わっていく「小学生の友達関係」 保護者はどこまで関わったらよい?
子どもにとって友達は、学校生活を送るうえで欠かせない存在といえます。保護者にとっても、子どもが友達と楽しく過ごせているかどうかは、気になるものです。そこで今回は、小学生の学年別の友達関係の変化、友達に関する保護者の心配事や関わり方についてまとめます。
子どもの友達関係は、成長するごとに変化していく

子どもの成長に伴って、友達関係には変化が現れます。学年による友達とのつき合い方を見ておきましょう。
小学1~2年生の友達関係
低学年の友達関係は比較的シンプルで、席が近い、家が近いといった理由で友達になることが多いといえます。また、保護者同士の仲がよいと単純に会う機会が多くなるので、子どもも仲良くなりやすいものです。たまたま1回遊んだだけで友達になれることもあり、性別も気にしないことが多いようです。
小学3~4年生の友達関係
この頃になると、気が合う子や好きな子と一緒にいることが楽しくなっていきます。性別で分かれて遊ぶことも増えてくるでしょう。保護者の存在が大きかった年齢を過ぎ、子どもの中では友達の存在が大きくなっていく時期です。仲間意識が芽生えて仲のよい友達との連帯感が強まり、家族と遊ぶより友達と遊ぶ方が楽しくなっていきます。
小学5~6年生の友達関係
思春期の入り口に立つこの時期には、趣味が合う、意見が合う、気持ちがわかり合えるといった内面的なつながりを重視した友達ができるようになります。自我が成長していくなかで保護者に反発することも多くなり、友達のことをあまり話さなくなっていきます。人間関係がより複雑になり、友達との関係に悩みを抱えることも増えていくでしょう。
小学生の友達関係について、保護者が抱えてしまいがちな悩みとは

子どもの友達関係について、気になることがあるという保護者もいるのではないでしょうか。保護者が抱えがちな、子どもの友達関係の悩みについてまとめます。
友達の数が少ない
友達の数が少ないことを心配する保護者は多いものです。「同じ友達の名前しか出てこない」「もう少し幅広くつき合ってほしい」などと気になってしまうのです。わが子に協調性がないのではないか、クラスで孤立しているのではないかと悩んでしまうこともあるでしょう。
つき合わないでほしいタイプの友達がいる
乱暴な子やいじわるな子、うそをつく子などは、保護者から見るとあまりつき合ってほしくないものです。そういったタイプの子どものそばにいると、わが子にもよくない影響があるような気がしてしまいます。大人から見て避けてほしいと思うような友達とつき合っている姿を見ると、心配になってしまうでしょう。
トラブルに巻き込まれないか心配
さまざまな背景を持った子ども同士がトラブルになることは、決して珍しくありません。そのため、保護者は子どもがけんかやいじめに巻き込まれるのではないかと心配になってしまいます。
子どもが友達について話してくれない
高学年になってくると、保護者の干渉を嫌って友達のことを話したがらなくなる子どもも増えてきます。友達関係が把握できず、子どもの気持ちがわからなくて不安になるというケースもあるでしょう。
友達との関係について、保護者はどのように関わったらよい?

子どもの友達関係について、保護者はどの程度まで関わりを持てばよいのでしょうか。保護者の関わり方についてまとめます。
友達をたくさん作るようプレッシャーをかけない
友達とのつき合い方は人それぞれです。大勢の友達と過ごすことが好きな子どももいれば、少人数の信頼できる友達とゆっくり過ごしたいという子どももいます。「もっといっぱい友達を作りなさい」「自分から話しかけなきゃダメでしょ」などと言うことが、子どもにプレッシャーを与えることもあります。子どもには子どものペースがあるので、友達の人数だけにこだわり過ぎない方がよいでしょう。
大人が友達を選ぶようなことをしない
あまりつき合ってほしくない子どもと一緒にいるのが気になっても、「あの子とつき合っちゃダメ」などという言い方は避けた方がよいでしょう。子どもにとっては、その友達が大切な存在という可能性もあるからです。ただ、子どもが嫌な思いをしているようなら、一緒に解決策を考えることも大切です。
適度な距離で見守る
友達との関係は、うまくいっているときもあれば、そうではないときもあります。特に高学年になると、友達関係はよりデリケートになっていくものです。あまり子どもの人間関係に干渉し過ぎると子どもに嫌がられて、家族の信頼関係にひびが入る可能性もあります。反対に、あまりに無関心でいると、子どもの抱えているトラブルに気づけないこともあるでしょう。適度な距離を保ちながら、日常会話の中で友達との関係に気を配るようにするのがおすすめです。
友達関係に悩みを抱えているサインを見逃さない
友達関係で悩んでいる子どもが、保護者に何も相談しない、相談できないというケースもよくあります。相談することで保護者に心配をかけたり、問題が大きくなることを恐れたりするからです。明らかに元気がない、食欲が落ちている、部屋に閉じこもってばかりいる、学校へ通うのを嫌がるといった様子が見られたら、悩みを抱えている可能性があります。心配な気持ちが先行して問い詰めるように質問してしまうと、かえって子どもを追い込むこともあるので「話を聞くよ」「助けてあげられるかもしれないよ」といった言葉で、子どもの悩みに寄り添うようにしましょう。
口出しをし過ぎず、それとなく子どもの友達関係を気にかけておく
友達関係のトラブルに保護者の力が必要になったときはすぐ対処できるよう、日ごろからそれとなく子どもの様子を見守る姿勢が大切です。それまでは基本的に口出しをし過ぎず、子ども自身の力で問題が解決できるようサポートしていけるとよいでしょう。
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