2025年7月22日
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図形を楽しく学びたい! 図形が苦手な子どもにおすすめの学習方法とは
算数の図形を苦手に感じる子どもは少なくありません。中学生になると図形問題はより複雑になるため、小学生の間に苦手意識を解消しておきたいものです。苦手を克服するための工夫や家庭でできるサポート方法、心がけておくとよいことなどについてまとめます。
学習のコツは図形をイメージできるようになること

図形に対する苦手意識をなくすためには、頭の中で図形を思い描けるようになることが重要です。ここでは、そのための学習ポイントをご紹介します。
空間や平面を思い浮かべる力を養う
図形が苦手な子どもによく見られるのは「空間や平面をうまくイメージできない」という悩みです。イメージするためには、物の形・大きさ・向きなどを認識する必要があります。図形の力を伸ばすためには、日常生活の中で形や構造を意識的に見つける習慣が効果的です。
生活のなかで身近にある図形を探す
空間や平面のイメージを自然と身につけたり、図形学習の基礎となる円や三角形などの形を認識したりするために、日常のなかで図形を探すことから始めてみましょう。家具や文房具、建物や乗り物など、身近なもののなかから円や三角形・四角形などを探してみるのです。身近なところで図形を見つけるうちに、「三角形は三本の線で囲まれているもの」「立体は平面を重ねてできている」といった概念が身についていくでしょう。
図形を描いたり実際に作ったりする
自分で図形を描いたり、紙や粘土で立体を作ってみたりするのもおすすめです。特に立体の場合、平面に描かれたものだと目に見えない辺や面があるため混乱してしまうことがありますが、実際に作ったものを見ると図形全体を確認することができます。また、牛乳などの飲み物の紙パックを開くと、立体は多くの平面からできていることがわかります。自分の手を動かすことで、図形の特徴を体感することができるでしょう。あわせて、はさみやカッターを使う際はケガをしないよう十分に注意してください。
家庭でできる図形学習のサポート方法

図形が苦手な子どもに対して、家庭でできる学習のサポート方法についてご紹介します。
図形に出てくる用語を確認する
図形の学習では、算数特有の用語がたくさん出てきます。辺・面・角などの基本的な用語のほかに、平行や垂直、面積や体積、円周など、新しい言葉が次々と登場し、学年が上がるごとに用語の数は増えていきます。言葉の意味があいまいな状態だと、いちいち立ち止まって考えなければならず、図形に苦手意識を持ちやすくなります。折に触れて用語の意味を確認し、知識の定着を図ることが大切です。
遊びのなかで図形に親しむ
いきなり問題集に取り組むよりも、家庭では遊びのなかで図形に触れる機会を増やすとよいでしょう。図形学習には以下のような遊びが役立ちます。
折り紙
折り紙は、長方形から正方形、三角形をはじめとした多角形を作ることなどができるため、形をとらえる練習として効果的です。また、平面から立体を作る過程で、平面図形と立体図形の関係を理解していく力も養えます。
ブロック・積み木
ブロックや積み木は、出来上がりをイメージしながら形を組み合わせていくため、空間把握能力を養うのに効果があります。形・大きさ・位置関係などを考えながら組み合わせていくなかで、図形への理解が深まっていきます。
図形パズル
見本を見ながら色や形を組み合わせて完成させていく図形パズルもおすすめです。カード形式のパズルは平面図形の理解に役立ち、立体パズルはより複雑な思考力が鍛えられます。楽しく遊んでいるうちに図形への苦手意識がなくなり、あわせて思考力や判断力も養われていきます。
スモールステップで学習を進める
図形への理解不足を感じるときには、段階を追って少しずつ学習を進めていくようにしましょう。たとえば、三角形の場合、最初に三角形とはどのようなものなのかを説明し、それから正三角形や二等辺三角形などいくつかの形があることを教えます。それから、三角形を描いてみる・手を動かして作ってみるなどして徐々に理解を深めていきます。三角形についての理解が十分にできてから、練習問題などに取り組むとよいでしょう。
図形学習をするうえで、心がけておくとよいこと

図形学習をするうえで、保護者が気をつけておくとよいことをまとめます。
基礎固めを意識する
子どもによっては図形の理解に時間がかかることもあります。ときには前の学年に戻って学び直した方がよいケースもあります。多少時間がかかっても、しっかり基礎固めをすることが今後の学習につながります。焦らず、基礎からしっかり理解することが大切です。
楽しみながら学ぶ
図形の問題がわからないと苦手意識が強くなり、なかなか学習が進まなくなってしまいます。子どもが図形を学ぶことが楽しいと感じられるよう、遊びの要素を取り入れながら興味が持てるような関わり方をするのがポイントです。
図形をイメージする力と用語の確認を意識する
図形問題の苦手を克服するには、図形を頭の中で想像する力を育てるだけでなく、基本的な用語の理解を深めることも欠かせません。学年が上がると学ぶことが増えていくため、できるだけ早い段階で図形への苦手意識を解消することが大切です。ご紹介した方法を参考に、子どもが楽しみながら図形へ親しみを持てるようサポートしていけるとよいでしょう。
学研教室では、スモールステップでお子さまの理解度を確認しながら学習を進めていきます。図形問題でお子さまに少しつまずきが見られるようでしたら、細やかな指導で定評のある学研教室をぜひご利用ください。