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2025年7月15日

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過保護と過干渉の違いとは? それぞれの特徴と、子どものために保護者が心がけておきたいこと

保護者としてわが子が「つらい目に遭わないように」「失敗しないように」と願う気持ちは当然のことといえます。ただ、心配が行き過ぎると、子どもの成長に影響が生じることもあります。子どもがのびのび成長するために、適切な距離感について考えてみましょう。

子どもを優先し過ぎる「過保護」と、保護者の思いを優先し過ぎる「過干渉」

ランドセルを背負った子供が親と手をつないで歩いている画像

過保護と過干渉はよく似た言葉ですが、少し意味合いが異なります。その違いについて見ていきましょう。

過剰に手助けをする「過保護」

子どもが困らないよう常に先回りして手助けをしたり、子どもの言うことをなんでも聞いたりするのが過保護です。子どもの代わりに宿題をやる、高学年になっても保護者が翌日の学校の支度をしている、子どもが欲しいと言ったものをなんでも買うといったことが挙げられます。

自分の望み通りに子どもをコントロールしようとする「過干渉」

保護者の理想や期待通りになるよう、子どもをコントロールしようとするのが過干渉です。子どもが保護者の敷いたレールから外れることを許さず、常に子どもを管理しようとします。自分が気に入らない友達とつき合うことを禁止したり、子どもの進路を一方的に決めてしまったりします。

過保護と過干渉の違い

過保護は「子どもを守ろうとして本人の自立の機会を奪う」こと、過干渉は「保護者の気持ちを優先し、コントロールしようと口を出し過ぎる」ことといえます。いずれも子どもが傷ついたり誤った方向に行ったりしないようにという保護者の願いから生じますが、子どもへの関わり方の方向性に違いがあります。

過保護や過干渉が子どもに与える影響とは

人が持っている板の上に木の立方体が置かれ空中にコメントマークが浮いている画像

行き過ぎた口出しや手出しは、子どもの将来に影を落とすこともあります。子どもへの影響について見ていきましょう。

過保護による子どもへの影響

わがままになりやすい
いつでも保護者が手伝ってくれていると、子どもは困ったら誰かがなんとかしてくれると思うようになります。また、自分の希望が簡単にかなってしまうと、がまんをしたり努力をしたりしなくなってしまうでしょう。自分を抑える力が弱く、わがままになりやすいといえます。

一人で問題を解決できない
いつも先回りしてさまざまな問題から子どもを守っていると、子どもはものごとを自分で解決する経験ができないまま成長してしまいます。困ったことがあってもどうしたらよいのかがわからず、自分一人で問題を解決することが難しくなります

過干渉による子どもへの影響

自分の意見が言えなくなる
自分の意志で何かしようと思ったとき、いつも叱られたり禁止されたりしていると、子どもは自分の判断に自信が持てなくなってしまいます。「自分の考えは間違っているかもしれない」と感じて、自分の意見がなかなか言えなくなります

挑戦をあきらめてしまう
何か新しいことに取り組んでみようとしたときに、「保護者にダメと言われるかもしれない」という思いがよぎり、叱られるなら挑戦しない方がよいと考えてしまうことがあります。叱られることへの不安感や恐怖感が強く、取り組む前から挑戦することをあきらめてしまうのです。

信頼関係にひびが入ることもある
幼い間は素直に言うことを聞いていても、成長するにつれて保護者への疑問や反発心が芽生えていくものです。子どもが反抗するようになると、保護者は「素直な子だったのにどうして」と思い、一方、子どもは「いちいちうるさい」と感じて信頼関係にひびが入ってしまうこともあります。

子どもと適度な距離を保つために心がけたいこと

四人家族が横一列に並んで座っている画像

適度な距離を保って子育てに向かえるよう、心がけておくとよいことをまとめます。

一呼吸置いて子どもの様子を見守る

保護者からするとわが子はどうしても頼りなく見えるものです。ただ、子どもは日々成長しており、大人が思う以上にしっかりしていることもあります。「助けてあげたい」「言うことを聞かせなければ」と思ったときには、一呼吸置いて、子どもの様子を見守る姿勢を持つとよいでしょう。

子ども自身で考える機会を増やす

年齢に応じた手助けは必要ですが、成長に伴って子ども自身で考えたり判断したりすることも大切です。迷ったり悩んだりしているときは、すぐに答えを提示するのではなく、ヒントを出すなどして考える力を引き出してみてはいかがでしょうか。

保護者も自分の楽しみを見つける

「子どものことは自分がなんとかしなければ」と、子育てにとらわれ過ぎているケースもあります。子どものために全力を注ごうという姿勢は素晴らしいものですが、自分自身の人生を豊かにすることも大切です。楽しみを見つけて生き生きと過ごしている姿は、子どもの成長にもよりよい影響を与えるはずです。

子どもの気持ちに寄り添いながら、子育てを楽しめるとよい

過保護も過干渉も、本来は子どもを大切に思う保護者の切実さから生じるものといえます。ただ、行き過ぎると子どもが苦しむ原因になることもあるため注意が必要です。子どもの気持ちに寄り添いながら、適度な距離感で子育てを楽しむ余裕が持てるとよいでしょう。

学研教室では、お子さまのなかから湧き上がってくる「頑張りたい」「やってみたい」という気持ちを大切に、非認知能力を育むサポートを行っています。お子さまの自立心や問題解決能力を養いたいとお考えの際は、学研教室をぜひお選びください。

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